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“革新で、挑む”新フットボールシューズ「レビュラ」が発売

2017.07.08

 近年のフットボールシューズには、様々な機能が備わっている。スピードを持ち味とするアタッカーのためには軽くて足になじみやすく、加速を生み出せるスタッドを備えたフットボールシューズが作られ、正確なボールタッチやキックが求められる選手のためには、アッパーの材質や形状にこだわったシューズが開発される。各プレーヤーの特徴や役割に特化した性能を開発していくのが従来の風潮だった。

 しかし、現代のサッカーはハイテンポ、ハイスピードの中でプレーが行われるため、どのプレーヤーにもスピードと正確なボールスキルが求められる。それならば、スピードとボールスキルの両方をサポートする機能を備え、すべてのポテンシャルを引き出すフットボールシューズが必要なのではないか。そんなコンセプトから生まれたのが、MIZUNOの新フットボールシューズ「REBULA」だ。

 MIZUNOはこれまでに積み上げてきたテクノロジーを結集させ、現代サッカーに求められる「スピード」と「ボールスキル」を兼ね備え、フットボーラーの足にフィットする「素足感覚」にもこだわったシューズを追求した。開発担当者が日本中の学校を巡って部活プレーヤーからヒアリングを行い、約2年間の月日をかけ、3つの先進機能を生み出した。フレーム形状のクッション材により、屈曲性や軽量性を妨げることなくボールコントロール性を向上させた「CTフレーム」。アウトソール中足部に搭載された斜め方向の屈曲溝により、高速ターン時の足の自然な蹴り出しをサポートする「D-フレックスグルーブ」。そして陸上スパイクのピンからヒントを得た、スタッドのたわみを抑えてターンのキレを高める「スタビライザースタッド」である。これら3つの機能を搭載し、「スピード」と「ボールスキル」、「素足感覚」を凝縮させた一足の完成にこぎつけたのである。

アッパー内部にフレーム形状のメモリーフォームを搭載。スピードに乗った状態でも正確なボールコントロールが可能になる。独自のフレーム形状を採用することで、屈曲性や軽量性を妨げることなくボールコントロールを向上させてくれる。本田圭佑はボールタッチの感覚について「素足でボールを蹴っているのに近く、足のどの部位にボールが当たっているのかが分かる感じ」と表現。「タッチが繊細になるし、どこに当たればうまく蹴れるか、どこに当たればミスになるかのデータを自分の中に蓄積し、今後の参考にできる」と期待を寄せている。

アウトソールは前足部が柔らかい樹脂、後足部が硬い樹脂で構成されており、その境界線となる中足部に斜め方向の屈曲溝を搭載。ソールがよりねじれやすくなり、高速ターン時の足の自然な蹴り出しをサポート。ダイナミックな動きを支え、試合を決定づけるプレーが起こる場所に到達する可能性を高めてくれる。岡崎慎司はねじれるソールについて「フィット感が高まり、より自分の素足に近い感覚で動ける」とコメント。「ねじれる部分と安定感の部分が融合して、進化したと感じる」と満足げな表情を見せた。

従来構造のスタッドでは、横方向の力に対してスタッドがたわんでしまい、蹴り出しの力を十分に伝えることができずにいた。そこで、中央に硬さの異なる樹脂を搭載した新設計のスタッド構造を開発。蹴り出し時のスタッドのたわみを約27%軽減することで、蹴り出しのパワーをより効率的に地面へと伝えることができる。吉田麻也は「すごくグリップが効いていて、切り返しのところで無駄なく動けるようになった」と感想を述べ、「日本に比べてソフトなヨーロッパの芝でも違和感なくプレーできた。今後もすごく期待できる」と、新シーズンの活躍を誓った。

文/池田敏明

新フットボールシューズ「レビュラ」の詳細はこちら


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