元スペイン代表MFシャビ・アロンソ氏が都内で開催されたトークイベントに登場した
30日、都内で開催されたトークイベントに、元スペイン代表MFのシャビ・アロンソ氏が登場した。
イベントには、流通経済大柏高校、流通経済大学のサッカー部員が招待され「ボールコントロール」や「クリエイティビティ(創造性)」をテーマにトークセッションを実施。質疑応答で流経大柏の菊地泰智から「ポゼッションする上で最も意識していたことは?」と質問されると、X・アロンソ氏は「ディフェンスラインに負担をかけない攻撃」と答えた。
「チームが攻撃的になってハーフウェイラインより前でプレーするとき、出したパスを奪われて、カウンターを受けるかもしれない。だから、ディフェンスラインを強く意識しながら、ディフェンスラインに負担をかけないような攻撃をするということが一番のポイントになります」
現役時代、ボランチを主戦場としていたX・アロンソ氏は、卓越したキック力を駆使した長短のパスが最大の武器だった。加えて、状況に応じて最終ラインからゲームを組み立てるなど、ピッチ全体の状況を正確に把握し数多くのチャンスを演出してきた。実力に加え、実績も申し分ない。所属クラブでは2度のチャンピオンズリーグ制覇、スペイン代表としてもユーロ連覇や南アフリカW杯優勝など、数多くのタイトルを獲得してきた。すると、大舞台でプレーした経験から、メンタルについても伝授される。
第96回全国高校サッカー選手権、インターハイ王者として挑んだ流経大柏は決勝に駒を進めるも、前橋育英に1-0で惜しくも敗戦。2度目の選手権制覇は叶わなかった。それでも、X・アロンソ氏は悔しい経験は、その後の成長につながるという。
「まずは、(選手権準優勝)おめでとうございます。サッカーだけではなく、人生においても言えることですが、“あと1つ”という目標を達成することが難しい。あと1つで惜しい思いをしたときは、その悔しさを次の目標にぶつける。『この悔しい思いを二度としない!』という気持ちでやれば、必ず成長につながると思います」とアドバイスを送った。
さらに、「大事な試合で負けたとき、どのようなモチベーションで、チームメイトに声を掛けましたか?」という質問には、「大事なのは“仲間を知ること”です。キャラクターがそれぞれで、チームには色々な選手がいます。励ませば調子が出る選手もいれば、けなすことで『畜生!』と奮起する選手もいます。どういうメッセージを誰にぶつけるかが重要です。でも、基本的には最後の笛が鳴るまで『何とかなる』と信じてプレーすることが大事です」と答えた。
サッカー以外では、「1人の男として聞きたいです。女の子にモテる秘訣を教えてください!」という質問も飛び出し、「自然と持って生まれるものだと思うよ(笑)」とお茶を濁し、会場を笑わせた。
最後は参加した選手全員に、アディダスの最新スパイク「PREDATOR(プレデター)」がプレゼントされ、イベントは幕を閉じた。
By サッカーキング編集部
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