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1998年6月16日、世界大会でのロナウドの強烈なハーフボレーシュートによりナイキの挑発的なフットボールスパイク マーキュリアルが鮮烈なデビ ューを果たしました。
当時の伝統的な素材や作りから一歩離れたこのスパイクは、それまで想像もできなかった華やかさを見せてプレーするロナウドのような新しい時代のスターのために作られました。スピードとパワーを併せ持つプレイヤーた ちは全く新しい攻撃の方法を生み出すとともに、フットボールスタイルも一新させました。
ロナウドが着用した鮮やかなブルーとイエローのマーキュリアルは、ピッチの上でのクールさに対する概念まで変えました。さらにはフットボールがその 領域を超える可能性を見せつけ、その後の20年間ピッチとストリートの距 離を近づけていきました。
もちろん、これはゼロから始まった流れではありません。ナイキが75年に試作を開始し80年代に成熟期を迎えたインドア用シューズにも、スウィーパー(1982)、ホットスパーTR(1985)、アタックスピードエア TR(1989)など、いくつか記憶に残るスタイルがありました。その次の10年間には、高まる意欲に技術的なイノベーションが加えられています。
ジェノア TR(1990)、エアフィレンツァ TR(1992)、ナイキ ユーロパ TR (1994)は、コートの上でその時代を代表するようなスパイクとなり、さらには他に類を見ない鮮やかな色づかいとガムソールを使ったエアリオ TR(1997)はパフォーマンスとスタイルのレベルをさらに高めるものになりました。
それでも、フットボールトレーニングシューズ兼ランニングシューズという全く新しいタイプのシューズとしてその地位を確立させたのは、1997年のエア イタリアとエアサントスだと言えます。頑丈なバリスティックナイロンによるつま先と踵の補強が特徴のイタリアと、エア マックス テラフマラにも似た中足部のデザインが特徴のサントスの2モデルは、世紀末に流行ったがっしりとしたスタイルにも似合い、その後マーキュリアルがスニーカーカルチャーの中に入り込むための道のりをつけたと言えます。
1998年のエア ズーム マーキュリアル トレーナー以来、スパイクを基にしたスタイルの登場は関心を引き寄せ、コレクターを刺激してきました。エア フォース 1からエア マックス 1などのナイキアイコンも、マーキュリアルシリーズへのオマージュとしてのプロダクトを発表し続けています。さらに最近のフリー マーキュリアル フライニットの発表は、スニーカーのアッパーの常識を全く打ち破るスパイクとなりました。
これまで登場した先駆的で人気を得たフットウエアの中からいくつかご紹介します。
1998:エア ズーム マーキュリアル トレーナー
名前の由来となったスパイクと同じKNG-100をアッパーに使用したエア ズーム マーキュリアル トレーナー(とそのカラー)は、ロナウドの華やかさをトレーニング場からストリートにまで伝えました。
2001:エア マックス マーキュリアル
ハイブリッドのトレーナー・ランナー(またはフットボールコンディショニングシューズ)は、このシューズで機能性の頂点に達しました。かかとのエアバッグと、アッパーのTPU スパイクがその美しさの要となっていますが、もし今日販売されていたら、そのレトロ感によって大人気のシューズになっていた かもしれません。
2002:ナイキ エア マーキュリアル ヴェイパー 365
骨格に合わせた足型を使用したエア マーキュリアル ヴェイパー 365は、どこでもいつでもプレーできるように、サッカーのための卓越したフィットを提供しました。
2011:ナイキ ルナ ガトー サファリ
クリスティアーノ・ロナウドのスパイクから借用した色遣いのこの少人数制ゲーム用シューズは、そのスタイル性の高さで、隠れたストリートアイコンとな りました。
2013:コービー 8 マンバキュリアル
イタリアで育った頃に育まれたコービー・ブライアントのフットボール愛が、このコービーのシグネチャーラインの一色目のマンバキュリアルとして形にな りました。ナイキ マーキュリアル ヴェイパー IXを参考にしたこのシューズは、今では毎年発表されるコレクションのスタートとなり、異なるスポーツ間のフュージョンが息長く続くことを証明しました。
2014:HTM ナイキ フリー フライニット マーキュリアル SP
マーク・パーカーが披露した HTM ナイキ フリー フライニット マーキュリアル SPは、マーキュリアルのデザイン理念を基に、伝統を覆す全く新しいシルエットを実現し、新しい世代のカジュアルフットウエアの原型にもなりまし た。
By サッカーキング編集部
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