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“突破率0%”を乗り越えて…苦難の末につかんだ世界への挑戦状 ~第2回 ハリルジャパン3年の歩み(全3回)~

2018.04.12

苦難のアジア最終予選を突破し、6大会連続のワールドカップ出場を決めた [写真]=Getty Images

 激動の1年の始まりだった。2016年9月、ロシアW杯アジア最終予選が開幕。日本代表は初戦のUAE戦を落とし、窮地に立たされた。“突破率0%”――、6大会連続のワールドカップ出場へ、前例を覆さなければならなかった。

 それでも、ハリルジャパンが下を向くことはなかった。中東勢とのアウェイ戦、宿敵との運命の一戦……、数々の試練を乗り越え、ワールドカップの出場権を手にした。本戦前最後のテストマッチ(ガーナ戦)まで、あと48日。アジア最終予選、1年間の激闘を振り返る。

2016年6月 ロシアW杯アジア最終予選前の試合を勝利で飾れず

アジア最終予選前最後の強化試合を勝利で飾ることはできなかった [写真]=Getty Images

 2016年8月3日、日本代表はロシアW杯アジア最終予選前最後の強化試合となる、キリンチャレンジカップ2016に臨んだ。初戦のブルガリア戦は香川真司、吉田麻也が2ゴールを挙げる活躍で、7-2で快勝。しかし、優勝を懸けたボスニア・ヘルツェゴヴィナ戦。清武弘嗣のゴールで先制するも、2失点を喫し敗戦。アジア最終予選前最後の強化試合でタイトル獲得とはならなかった。

●強敵揃いのキリン杯…出場国の印象明かすハリル「2試合に勝つトライを」
●日本、圧巻のゴールラッシュで7得点大勝…香川&吉田の2発などでブルガリア下す
●ハリルジャパン、初タイトル獲得ならず…清武弾で先制もボスニアに逆転負け

2016年8月 ロシアW杯出場権獲得へ決意表明

 ロシアW杯アジア最終予選を1週間前に控え、ハリルホジッチ氏は記者会見に登場。日本代表の必勝を託して、ダルマの左目を塗った。同日にはアジア最終予選に挑むメンバー発表も行われ、金崎夢生の落選が話題となった。

●ハリルがダルマで必勝祈願「右目を入れるのは本大会出場を決めたとき」
●ハリル、金崎の態度に激怒 落選理由明かす「A代表の基準に達してない」

2016年9月 ロシアW杯アジア最終予選開幕 ホームの初戦で黒星喫す

ロシアW杯アジア最終予選は開幕戦となったホームのUAE戦に敗れ黒星スタートとなった [写真]=兼子愼一郎

 2016年9月1日、ロシアW杯アジア最終予選が開幕。日本代表はホーム埼玉スタジアムにUAE代表を迎え、初戦に挑んだ。日本は前半、本田圭佑のゴールで先制するも、直接フリーキックで失点。後半にはPKで勝ち越し点を献上してしまう。その後は再三チャンスを迎えるも同点ゴールを奪えず。1-2で敗れ黒星スタートとなった。

 現行のレギュレーションとなった1998年フランスW杯以降、過去5大会のアジア最終予選で初戦が黒星だったチームはすべて予選敗退に終わっている。そのため、ロシアW杯出場を危惧する声が数多く上がった。

●W杯最終予選、日本はまさかの黒星スタート 浅野の“ゴール”認められず、UAEに逆転負け
●敗戦に落胆のハリル「心の底からガッカリ。真の日本代表の姿ではなかった」

初戦の黒星を乗り越え積み重ねた勝ち点

初戦以降、勝ち点13を積み重ねた ※写真はホームのサウジアラビア戦 [写真]=三浦彩乃

 ホームでまさかの黒星スタートとなった日本代表だったが、ここから底力を見せる。アウェイのタイ戦を2-0で勝利すると、続くイラク戦は山口蛍のロスタイム弾で2-1で勝利。オーストラリア戦はドロー決着となるも、ホームに戻ったサウジアラビア戦に勝利し勝ち点3を獲得した。2016年のアジア最終予選を3勝1分1敗とし、ロシアW杯出場へ勝ち点を積み重ねた。

●日本、敵地で苦しみながらも初勝利…ハリル采配的中の原口&浅野弾でタイ撃破
●ハリル、苦戦続く海外組を呼ぶしかない状況に苦悩「他に誰を入れるんだ?」
●山口の劇的ロスタイム弾で勝ち越し 日本、イラクに苦戦もホーム戦初勝利
●苛立つハリル「勝っても批判される」 離脱者続出の現状には「言い訳しない」
●豪州アウェー決戦は激闘の末ドロー 原口が最終予選3戦連発も無念のPK献上
●日本、清武PK&原口4戦連発で首位サウジ撃破!W杯出場に貴重な勝ち点3

2017年に突入 UAEにリベンジ&2連勝でロシアW杯へ前進

アウェイのUAE戦に2-0で勝利し、アジア最終予選初戦のリベンジを果たした [写真]=Getty Images

 ハリルジャパンの2017年初戦は、ロシアW杯アジア最終予選、アウェイのUAE戦だった。前回の対戦ではホームで苦杯をなめさせられた相手に、2-0で勝利を収めると、ホームのタイ戦は4-0で快勝。2017年を2連勝スタートとし、ロシアW杯出場へ大きく前進した。

●日本、敵地でUAEにリベンジ達成! 久保のA代表初ゴール&今野弾で完封勝利
●日本、4発快勝でW杯出場へ前進! 香川、岡崎、久保、吉田がゴール…川島はPK阻止

中立地決戦は先制するもドロー決着 W杯出場権争いはホーム最終戦へ

イラク戦は先制するもドロー決着。ロシアW杯出場へ王手をかけた [写真]=Getty Images

 2018年6月13日、イラク代表と日本代表が対戦した。引き分け以上でワールドカップ出場に王手がかかる一戦は、イラクの政情不安のの影響で、中立地のテヘランで開催された。試合は大迫勇也のゴールで日本が先制するも、後半に失点し1-1のドロー決着に終わった。この結果、次戦(ホームのオーストラリア戦)引き分け以上で、日本代表のワールドカップ出場が決まるという状況となった。

●日本、W杯出場に王手かけるも…イラクと痛恨のドローで上位は大混戦に
●イラクとドローに終わった日本代表…指揮官は「何が起こったかわからない」

2017年8月31日 “突破率0%”を乗り越え6大会連続W杯出場決定

[写真]=Getty Images

 2017年8月31日、ロシアW杯アジア最終予選、日本代表はホーム埼玉スタジアムでオーストラリア代表との一戦に挑んだ。引き分け以上でロシアW杯出場が決まる試合、しかし、負ければ最終戦(アウェイのサウジアラビア戦)までもつれることに。この大一番に対し、超満員のサポーターがスタジアムに集結。大歓声で選手を後押しした。

 試合は41分、長友佑都のクロスを浅野拓磨が流し込み、日本が先制。82分には井手口陽介のミドルシュートが決まり2点のリードを奪う。守っては統率された守備ブロックで相手の攻撃を跳ね返し完封に成功。2-0で勝利を収め、6大会連続のワールドカップ出場を決めた。

「最終予選初戦の敗戦は予選突破率0%」――、2016年9月1日にUAEに敗れたときは、そんな見出しが世間を騒がせた。オーストラリアには最終予選で一度も勝てていなかった。それでも、ハリルジャパンは一丸となり、ジンクスを打ち破る快進撃を見せた。

41分、浅野拓磨が先制点をマーク [写真]=Getty Images

82分には井手口陽介が追加点を挙げる [写真]=Getty Images

[写真]=Getty Images

●日本、6大会連続のW杯出場決定! 浅野&井手口弾で豪州にアジア最終予選初勝利
●涙を見せたハリル「国民皆さんの勝利」…歴史的勝利の果てにロシアへ!
●去就不透明も…逆風の中で大胆起用のハリル「正しいと見せられた」

 次回は「突き付けられた“世界との差”…W杯本戦を控えまさかの解任 ~最終回 ハリルジャパン3年の歩み~」を公開!

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