4月9日、ハリルホジッチ監督の解任が発表された [写真]=Getty Images
突然の発表だった。日本サッカー協会は4月9日、ハリルホジッチ監督の解任を発表した。なぜ、このタイミングで?――ロシアW杯開幕まで約2カ月という時期の解任報道は、日本中に波紋を広げた。
“世界との差”を痛感させられた欧州遠征、国内組で挑んだ東アジア選手権……、シリーズ最終回は、アジア最終予選後から新監督誕生まで、ハリルジャパン最後の足跡をたどる。
2017年10月 チーム力底上げへ新戦力をテスト
2017年10月、日本代表はロシアW杯出場決定後初の公式戦となるキリンチャレンジカップ2017に挑んだ。試合ではアジア最終予選で出番が少なかった選手を積極的に起用。倉田秋が2試合連続ゴール、杉本健勇が代表初先発で初ゴールをマークするなど活躍を見せた。
●倉田の代表初ゴールが決勝点! 交代選手躍動の日本がニュージーランド撃破
●日本、土壇場弾で辛くもドロー…杉本が代表初ゴール、倉田は2戦連発
●ハリル、低調な試合内容に落胆「相手がブラジルなら10失点してる」
2017年11月 世界トップランカーとの2連戦は未勝利ながら手応えも
2017年11月、日本代表は欧州遠征を行い、FIFAランキング2位(当時)のブラジル、同5位のベルギーとの2連戦を迎えた。ハリルジャパン初となる世界トップランカーとの2連戦、結果は対ブラジル1-3、対ベルギーは0-1と2連敗に終わった。指揮官は課題を口にする一方、ベルギー戦の守備の出来に手応えを感じていた。
●日本、強豪ブラジルに3失点敗戦…“天敵”ネイマールにまたも得点奪われる
●「残念だった」…前半の3失点を悔やむハリル「後半は我々が勝っていた」
●日本、粘りの守備もFIFAランク5位ベルギーに惜敗…ルカクの一発に沈む
●強豪ベルギー相手に惜敗…ハリルホジッチ監督「負けに値しなかった」
●ハリル、欧州遠征2連敗も「結論が出せた」…守備に満足感、次の段階へ
2017円12月 ロシアW杯GS組み合わせ決定
2017年12月1日、ロシアW杯グループステージの組み合わせ抽選会が行われた。日本代表はグループHに入りポーランド、セネガル、コロンビアと同組に。ブラジルW杯で対戦し、0-4で敗れたコロンビアと初戦で対戦することとなった。
●日本代表、W杯GSでポーランド、セネガル、コロンビアと激突! 初戦は前大会でも同組のチーム!
●グループHに入った日本代表…ハリル「簡単に勝てる国なんてない」
2017年12月 国内組で挑んだ東アジア選手権は惨敗に終わる
2大会ぶりの優勝を目指したEAFF東アジアカップ2018(東アジア選手権)は、リーグ続行中の海外勢を除き国内組だけで挑んだ。初戦の北朝鮮戦は井手口陽介のアディショナルタイム弾で白星スタートを切る。続く中国戦も勝利し、2連勝で韓国戦を迎えた。試合は小林悠のPKで日本が先制するも、その後、韓国に4失点を献上。勝てば優勝という一戦は1-4で敗戦となった。国内組にとっては、ロシアW杯最終メンバー入りへ絶好のアピールの場だったが、惨敗でタイトルも逃す結果に終わった。
●日本、北朝鮮に苦戦も井手口が後半ロスタイムに決勝点! E-1初戦は劇的勝利に
●J得点王・小林&昌子が代表初ゴール! 日本代表、中国を下して2連勝達成
●日本、小林PK弾で先制も今大会最多4失点…韓国に逆転負けでE-1優勝を逃す
●日本、韓国に逆転負けでE-1優勝ならず…ハリル監督「韓国の方が格上だった」
●日本代表、2017年の全日程が終了…最もプレー時間が長かった選手は?
2018年3月 本戦メンバー発表前最後のテストマッチは課題を残す結果に
いよいよ迎えたワールドカップイヤー、日本代表は欧州遠征を行いマリ、ウクライナとの2連戦に挑んだ。この遠征を終えると、残すテストマッチは5月30日に予定されているガーナ戦のみ。本戦メンバー発表へ向け、選手個々のパフォーマンスに注目が集まった。
マリ戦はPKから失点すると、終盤まで1点を追い掛ける展開に。後半アディショナルタイムに中島翔哉の代表初ゴールで追いつくも、1-1で試合終了。続くウクライナ戦は1-2で敗戦。チーム、選手にとって重要な2連戦は未勝利で終える形となった。
●日本、“仮想セネガル”マリとの一戦はドロー…代表デビューの中島が同点弾
●槙野のヘディング弾炸裂も…日本、ウクライナに敗れて欧州遠征2戦白星なし
●ウクライナ相手に2失点…敗戦も前を向くハリル監督「マリ戦よりは良かった」
2018年4月 ハリルホジッチ監督解任 後任は技術委員長の西野朗氏
日本サッカー協会は4月9日、ハリルホジッチ監督の解任を発表した。ハビエル・アギーレ氏の後任として、2015年3月に日本代表の指揮官に就任。ロシアW杯アジア最終予選では6勝2分け2敗の成績でグループ首位通過。6大会連続6度目のワールドカップ出場権獲得に尽力した。しかし、ワールドカップ出場決定後の国際親善試合などで成績が奮わなかったことや、選手とのコミュニケーション不足などもあり解任に至った。
後任監督は西野朗技術委員長に決定した。西野監督はガンバ大阪で明治安田生命J1リーグ優勝や天皇杯優勝などを経験し、Jリーグ監督通算勝利数は、歴代1位の270勝である。その実績を買われ、2016年3月から日本サッカー協会の技術委員長に就任していた。
●ハリルホジッチ監督の解任を正式発表…後任監督は技術委員長の西野朗氏に決定
●ハリル解任の理由は「総合的な判断」…西野朗監督について「内部からの昇格しかなかった」
●「信頼関係うすれた」…田嶋幸三会長「解任を決断したことが私の責任」
●セルジオ越後氏、ハリルの電撃解任劇に「協会内がコミュニケーション不足なのでは」
●西野新監督、ガーナ戦後の本戦メンバー発表を示唆…選考は「今までのメンバーをベースに」
●【会見全文】日本代表監督就任の西野朗氏「『自分が』という思いで引き受けました」
日本サッカー協会は12日、日本代表の西野朗新監督の就任会見を実施。新たなコーチングスタッフなどが発表された。
チームの立て直しが急務となるが、西野監督はメンバー選考については「フラットな状況で考えたいが、(ハリルホジッチ前)監督の下でリストを作成してきた中でベースは変わらないと思う。新しい選手も考えたいが、チームを作る上では今までのメンバーをベースにして考えたい」とコメント。チームが生まれ変わっても、その根底には“ハリルジャパン”が生き続ける。
本戦までの約2カ月をどう過ごしても、ロシアW杯は厳しい戦いの連続になるだろう。それでも、日本をワールドカップ出場に導き、世界と渡り合うために戦い続けたハリルジャパンの約3年は無駄ではなかった――、そう思わせてくれるような戦いを、西野ジャパンには期待したい。
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By サッカーキング編集部
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