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松井大輔が語った南アフリカW杯…GS突破の要因は「勝ちたい!という気持ち」

2018.04.23

松井大輔が南アフリカW杯、ロシアW杯について語った [写真]=Getty Images

 元日本代表で横浜FCに所属する松井大輔が21日、日本テレビ系列放送の「サッカーアース」に出演。自身が出場しベスト16進出を果たした南アフリカワールドカップ、さらに、6月に開幕するロシアW杯について語った。

 当時の日本代表も本戦を前に苦難に直面していた。2010年、南アフリカW杯前最後の親善試合、コートジボワール戦で0-2で敗戦。最終予選後のテストマッチを4戦全敗という形で本戦を迎えなければならなかった。そこで、岡田武史監督(当時)は大胆な戦術変更に着手。それまでの4-2-3-1のフォーメーションから4-3-3に変更。3トップは大久保嘉人、本田圭佑、松井大輔で構成された。アンカーには阿部勇樹を配置し、チーム全体で守備意識を強化した。すると、ぶっつけ本番の策が功を奏し、グループステージを2勝1敗で突破。2002年日韓W杯以来、2大会ぶりのベスト16進出を果たした。松井は全試合に出場し、チームの躍進に大きく貢献した。

「ベスト16に進出できた1番の要因は?」という質問には「勝ちたい気持ちが強くなった」と答えた。

「全員の『ワールドカップで勝ちたい!』という気持ちが強くなった。スイス合宿の最後にコートジボワールに負けた後のミーティングもそうでしたけど、そういうところから絆が強くなっていったと思います」

 本戦へ向け窮地に追い込まれた状況にもかかわらず、ミーティングでは、「ポジティブな発言をする選手が多かった」という。現代表については、「(本田)圭佑とか(香川)真司が中心になって喋らないといけないと思います。キャプテンはハセ(長谷部誠)がやっているので、問題があったら選手と喋るということを続けていくこと。あとは監督が代わって一枚岩になって勝つことだけ考えてまとまれば、良い結果が生まれると思います」と語った。

キーマンは経験豊富な3選手…GS突破には「2勝してほしい」

[写真]=Getty Images

 今月9日、日本代表を6大会連続のワールドカップ出場へ導いたヴァイッド・ハリルホジッチ監督が電撃解任された。後任には技術委員長を務めていた西野朗氏が就任。ロシアW杯本戦を約2カ月後に控えての解任劇は、日本中に波紋を広げた。

 南アフリカW杯のときと同じく、本戦での戦いが危惧されている。日本はコロンビア(FIFAランキング13位)、セネガル(同27位)、ポーランド(同6位)と格上相手の3連戦を戦わなければならない。松井は、この状況で西野監督の役割として“チームをまとめる”ことの重要性を口にした。

「(西野監督は)ガンバ大阪のときのイメージが強いです。“つなぐサッカー”。ワールドカップでどんな戦いをされるかは全然分からないですけど、初戦に向けてチームをまとめていくことが大事だと思います」

 さらに、日本代表のキーマンには、本田、香川、岡崎慎司の3人を挙げた。

「メキシコリーグはレベルが高いですし、その中で活躍しているというのは調子が良い証拠。(本田は)得点も獲れるのでやっぱりいてほしいですね。岡ちゃんはイングランドであれだけ活躍できる選手はいないと思うので。真司は早く復帰して、日本の力になれると思うし、それだけのポテンシャルはあるので、3人に頑張ってほしいなぁ」

 また、グループステージ突破の目標には“2勝”を掲げる。

「2勝してほしいですね。勝つならセネガルとポーランドだと思います。セネガルには絶対勝つこと。勝つことでみんなの団結力と自信が第3戦につながる。ポーランドは強いですよ。今はFIFAランキングも高いですし。でも、日本人選手は南米のチームに戦いづらさを感じるときがあるんですよね。リズムだったりずる賢さとか。コロンビアには負けても最少失点なら一番良いんじゃないかな。初戦でほとんど決まると思うので」

 南アフリカW杯初戦のカメルーン戦、松井のアシストから決勝点が生まれ勝利。続くオランダ戦こそ敗れたが、第3戦のデンマーク戦にも勝利し、グループステージ突破を決めた。8年前の再現へ、「チームがまとまり、一丸となって2勝する」――、松井が提言する目標をクリアできるか注目したい。

 なお、4月28日放送のサッカーアースではUEFAチャンピオンズリーグ 準決勝1stレグ特集が予定されている。

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