フットゴルフW杯日本代表に選ばれた阿部敏之氏
阿部敏之氏は、鹿島アントラーズや浦和レッズで活躍し、芸術的な左足を武器に創造溢れるプレーでフィリップ・トルシエ監督時代には日本代表候補に選出されたたものの、ワールドカップ出場を逃した。そんな、阿部氏がフットゴルフで自身初となる日本代表入り。現地時間9日からモロッコで開催される第3回フットゴルフワールドカップに向けた思いを聞いた。
――フットゴルフ日本代表入りした今の心境をお聞かせください。
阿部 楽しみであると同時に不安はあります。ただ大きなチャレンジとして勇気を持って取り組もうと思います。
――選出されたとき、皆さんから反響はありましたか?
阿部 ニュースを見た人に「おめでとう!」のメールをもらいました。
――フットゴルフはいつ知り、いつから始めたのですか?
阿部 3~4年前に知りずっとやってみたいと思っていて、昨年の12月に初めてプレーしました。
――実際プレーしてみた感想はいかがですか?
阿部 凄く楽しいと思いましたが、奥が深いスポーツでメンタルと決断力が凄く重要だなと思いました。
――今回の選出は阿部さんの何が評価されたと思いますか?
阿部 サッカー選手時代の経験、実績かなと。キックには自信はあるのでそこが評価されたのだと思います。ただ、それだけで上手くいくほど甘くはないですが……笑
――どういう形でフットゴルフ日本代表に貢献できると思いますか?
阿部 プロスポーツで得た経験は、違う競技でも重なる部分が多々あると思うので、そのあたりを伝えていけたらと思います。
――外から見ていて、フットゴルフの代表のイメージというのはどのようなものですか?
阿部 まだ競技が始まって時間も浅いのにレベルが高く驚いています。仕事をしながらも両立させ結果を出す選手達をとてもリスペクトしています。
――サッカー選手時代も含め自身初のワールドカップになると思うのですが、どういうプレーを見せていきたいですか?
阿部 国を代表してプレーするので一打一打に気持ちを込めたいと思います。
――最後に、イニエスタ選手が、フットゴルフがサッカー選手のセカンドキャリアとして有益なスポーツであることに賛同してくれていますが、今後、フットゴルフがさらにサッカー選手のセカンドキャリアとして認知させるにはどういうアプローチが必要だと思いますか?
阿部 プロ選手に限らずサッカーしていた人にとって、特にフットゴルフは楽しいと感じる競技ですから、プレーしたいと思う人は多いはずです。ただし、フットゴルフが仕事になる環境が整わないとセカンドキャリアとして認知されることは難しいとも思います。その辺りが近い将来、クリアになると信じてますし期待したいと思います!
サッカー選手に第二の人生の舞台を用意することはサッカー界全体の課題。元Jリーガーの阿部氏がフットゴルフで活躍すれば、この新スポーツの国内普及と発展に繋がり、それはそのまま多くのサッカー選手の引退後の活路を見いだすことにもなる。芸術的な左足には、サッカー界とフットゴルフ界の大きな期待が込められているのだ。
協力=日本フットゴルフ協会
By サッカーキング編集部
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