バルサのドキュメンタリー映画上映会を実施…メッシやグアルディオラら35名の証言＆貴重映像収録

　23日、ジョゼップ・グアルディオラ監督時代のバルセロナに迫るドキュメンタリー映画『ボールを奪え パスを出せ／FCバルセロナ最強の証（あかし）』のDVDリリースを記念して、埼玉県の埼玉会館にて特別試写会が開催された。会場には実際にサッカーをプレイしている子どもたちや親御さんが多数来場し、映画を大いに楽しんだ。

　上映前にはトークショーが開催され、熱烈なバルサファンとして知られる歌手で女優の小柳ルミ子さん、サッカー解説者の川勝良一さんが登壇した。

　映画の感想について小柳さんは「この映画は特別。109分間の一語一句をすべて見てほしい。どこを宣伝したいですかって聞かれても困るくらい」と話し、「バルサファンのみならずサッカーを愛する人全員に見てほしい」と言葉に熱意を込めた。

　グアルディオラ監督時代のバルサと言えば、その強さもさることながら、見ていて楽しいエンターテインメント性のあるサッカーも魅力の一つだった。川勝さんはそうしたサッカーを展開することが「ペップ（グアルディオラ）の哲学なんだと思う」と話し、その哲学の根底には「サッカー少年と同じで、サッカー好きだから楽しいサッカーをやりたいという気持ちが大人になってもずっとあるのだと思う」と予想した。

　映画ではそんなグアルディオラ監督はもちろん、当時からエースとして君臨していたリオネル・メッシについても深く掘り下げられている。バルサの中でも特にメッシが好きな小柳さんは、彼に惹かれる点として「まずは人間性」と断言。バルサの育成組織は日頃から人としての振る舞いを子どもたちに教えているため、その教育がメッシやアンドレス・イニエスタといった育成組織出身の選手には流れていると小柳さんは話す。その上で「人間形成において最も素晴らしいスポーツなのがサッカー。子どものときからやらせる親御さんは、人としてどうあるべきかをサッカーを通して学ばせてほしい」と会場に集まった親御さんに呼びかけた。

上映会にゲストとして参加した小柳ルミ子さんと川勝良一さん

　映画『ボールを奪え パスを出せ／FCバルセロナ最強の証（あかし）』のDVDは12月3日に発売。リオネル・メッシやアンドレス・イニエスタ、シャビ・エルナンデスなど、当時を知る関係者総勢35名が出演し、“史上最強チーム”と呼ばれたグアルディオラ監督時代のバルセロナに迫る。本作には日本語吹替版も収録されており、メッシの吹替はサッカーファンでもある人気声優の小野大輔さんが担当している。