日本代表での高原直泰(2007年)[写真]=Getty Images
日本フットボールリーグ(JFL)に所属する沖縄SVは31日、元日本代表FW高原直泰が2023シーズン限りで現役を引退することを発表した。なお、現役引退後も代表取締役および監督の役職には留まり、引き続きクラブ、チームを率いていくという。
1979年6月4日生まれで現在44歳の高原は、東海第一中学校や清水東高校を経て1998年2月にジュビロ磐田に入団しプロキャリアをスタートさせた。途中ボカ・ジュニオルスへのレンタル移籍を経験しつつ、センターフォワード(CF)の主軸として公式戦通算130試合に出場し66ゴールをマーク。2002シーズンにはリーグ戦26ゴールの活躍でMVPと得点王を受賞し、チームの“完全優勝”に大きく貢献した。
2003年1月にはハンブルガーSVに完全移籍で加入し、ヨーロッパデビューを果たす。約3年半の在籍で公式戦通算119試合出場16ゴール7アシストという成績を残すと、2006年夏にはフランクフルトに移籍。2006-07シーズンのブンデスリーガでは、30試合の出場で11ゴールを挙げる活躍を見せた。2008年1月に浦和レッズに加入しJリーグ復帰を果たすと、その後は水原三星ブルーウィングスや清水エスパルス、東京ヴェルディ、SC相模原などを渡り歩いた。
2016年からは自身が創設した沖縄SVで代表兼監督兼選手として活躍。チームをJFL参戦に導く傍ら、コーヒー栽培などの様々な事業を現在に至るまで展開している。高原自身は同クラブで公式戦通算100試合に出場し38ゴール27アシストをマーク。今シーズンのJFLではここまで15試合に出場し1ゴール1アシストをマークしている。
また、2000年4月にデビューを飾った日本代表では、国際Aマッチ通算57試合に出場し23ゴール3アシストをマーク。エコノミークラス症候群を発症した影響でFIFAワールドカップ日韓2002ではメンバー外となったものの、FIFAワールドカップドイツ2006では全3試合に出場。また、2007年のAFCアジアカップでは全6試合の出場で4ゴールをマークし、チームのベスト4進出に貢献した。
現役生活に幕を下ろすこととなった高原は、沖縄SVのクラブ公式サイトを通じて次のようなコメントを発表している。
「今季で選手を引退することにしました。ここまで多くの方々に支えられて選手を続けることができ、幸せな選手生活でした。本当にありがとうございました。選手としての残りの時間を全力で楽しんでいきます。チームは現在、苦しんでいる状況ですが、監督、選手として精一杯戦っていきます。今シーズンを終えるころに皆様に改めて詳しくお話する機会をつくりたいと思っておりますので、引き続き皆様のサポートをよろしくお願いします」
By サッカーキング編集部
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