得点を喜ぶレアンドロ(左) [写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦が19日に行われ、韓国の水原三星と柏レイソルが対戦した。
柏が、水原三星のホームに乗り込んでの決勝トーナメント初戦。5月に入って公式戦4試合で無得点が続き勝利もなく不安要素を残す柏だが、グループステージを首位で突破したACLでは、準決勝で敗退した2013年以来のベスト8進出を目指す。一方の水原三星は、現在J1で首位の浦和レッズにグループステージで2戦2勝。川崎フロンターレなどでプレーした北朝鮮代表FWチョン・テセや、セレッソ大阪などでプレーしたブラジル人FWカイオらを擁している。
試合は、開始早々に柏が失点を許す。2分、チョン・テセが左サイドからグラウンダーのクロスを入れると、ニアサイドに飛び込んだヨム・ギフンが倒れ込みながらも左足で合わせてゴールネットを揺らした。先制を許した柏だったが12分、レアンドロからの浮き球のスルーパスで茨田陽生がエリア内右に抜け出し、フリーで右足を振り抜くと、シュートは枠の右隅を突いてゴールとなった。柏が試合を振り出しに戻す。
30分、武富孝介がペナルティエリア内で倒されて柏がPKを獲得。このPKをレアンドロがゴール左隅に決めて、柏が逆転に成功した。さらに44分、CKのこぼれ球にエリア内のレアンドロが右足でダイレクトボレーを放つが、シュートはわずかに枠の右に外れ追加点とはならなかった。前半はこのまま柏の1点リードで折り返す。
後半に入って柏が先にゴールを奪う。55分、右サイドのクリスティアーノがグラウンダーのクロスを相手のGKとDFの間に送ると、そのボールを中央のレアンドロが右足で合わせてゴールネットを揺らした。柏はリードを2点に広げる。しかし59分、水原三星も反撃に出る。左サイドのヨム・ギフンからのクロスに、エリア内中央のチョン・テセが、飛び込みながら頭で合わせると、シュートはゴール左上に決まった。柏のリードは1点に縮まる。
水原三星は67分、エリア内左のチョン・テセがバックヘッドでボールを中央へ送ると、ゴール前のレオがワントラップからシュートを放つ。だが柏DFがこれをブロックし同点ゴールを防いだ。77分には、チョン・テセがエリア前から左足でシュートを放つが、枠を捉えられない。90分には、左サイドからのクロスにエリア内中央のカイオが頭で合わせるが、GK菅野孝憲にキャッチされた。
終盤は水原三星の攻勢が続くも柏が守り切り、試合はこのままタイムアップ。柏が敵地で水原三星に3-2の逆転勝利を収めた。
セカンドレグは26日に柏のホームで行われる。なお、同じく決勝トーナメント進出を果たしているガンバ大阪は、20日に行われるファーストレグでFCソウルとのアウェー戦に臨む。
【スコア】
水原三星 2-3 柏レイソル
【得点者】
1-0 2分 ヨム・ギフン(水原三星)
1-1 12分 茨田陽生(柏)
1-2 30分 レアンドロ(PK)(柏)
1-3 55分 レアンドロ(柏)
2-3 59分 チョン・テセ(水原三星)