2得点を挙げた宇佐美 [写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグが20日に行われ、韓国のFCソウルとガンバ大阪が対戦した。
FCソウルの本拠地ソウル・ワールドカップ・スタジアムで行われたこの試合。G大阪はグループステージ前半戦の3試合を未勝利で終えながら、後半戦の巻き返しによって1位でのグループ突破を果たした。一方、FCソウルは鹿島アントラーズ、前回王者のウェスタン・シドニー・ワンダラーズ、2013年大会王者の広州恒大と同じグループHを2位で通過している。
試合は、両チーム序盤からシュートまで持ち込ませない、やや堅い立ち上がりとなる。最初にシュートまで持ち込んだのはFCソウル。25分、右サイドのチャ・ドゥリがペナルティエリア右まで持ち込み、クロスを供給。ニアのユン・インロクは合わせられなかったが、こぼれ球をキム・チウがダイレクトシュート。しかし、ボールは枠を大きく外れてしまう。
徐々に攻めこむ時間が増えたFCソウル。35分、またしてもチャ・ドゥリが右サイドを突破し、中央へ折り返しのボールを送ると、走りこんだコ・ミョンジンがシュート。しかし、ここはわずかに枠の左に外れた。このままスコアレスで前半を折り返す。
流れを変えたいG大阪は、ハーフタイムに大森晃太郎を下げて倉田秋を投入する。すると47分、倉田がチーム最初のシュートを放つも、枠を捉えきれなかった。
後半もFCソウルがペースを握り始める。55分、右サイドから中央に切り込んだパク・ヨンウがミドルシュート。しかし、ここもわずかに枠の左に外れてしまう。
ここまでチャンスらしいチャンスがないG大阪だったが、ワンチャンスをものにする。62分、左サイドで倉田、藤春廣輝と繋ぎ、藤春がクロスボールを上げると、ゴール前の宇佐美貴史がボレーシュートを蹴りこみ先制に成功した。
ホームで先制を許したFCソウルは、72分にキム・ドンウに代えてマウリシオ・モリーナをピッチに送り込む。
しかし次のゴールを決めたのはG大阪だった。74分、再び左サイドから攻めこむと、倉田のタテパスに抜けだした藤春がクロスを送る。これをファーサイドの米倉恒貴がボレーで叩き込み、G大阪が大きな追加点を手にした。
続く85分には遠藤保仁からパスを受けた宇佐美がドリブル突破。そのままゴール前まで持ち込んで左足シュートを決め、G大阪がリードを3点に広げた。
後半アディショナルタイム3分、途中出場のユン・ジュテがミドルシュートを決めてFCソウルが1点を返す。
このまま試合は終了のホイッスルを迎え、G大阪が3-1でFCソウルを下している。
セカンドレグは27日にG大阪のホームで行われる。なお、同じく決勝トーナメント進出を果たしている柏レイソルは、26日に行われるセカンドレグで水原三星とホームで対戦する。
【得点者】
0-1 62分 宇佐美貴史(ガンバ大阪)
0-2 74分 米倉恒貴(ガンバ大阪)
0-3 85分 宇佐美貴史(ガンバ大阪)
1-3 90+3分 ユン・ジュテ(FCソウル)