板倉(左)のゴールで追い付いた川崎だが、逆転できず、ACLは2戦連続ドローとなった Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第2節が1日に行われ、グループGの川崎フロンターレは敵地でイースタンSC(香港)と対戦した。
2月22日にホームで行われた第1節・水原三星(韓国)戦は引き分けに終わった川崎。鬼木達監督は、第1節から先発を9人変更してきた。GK新井章太やMF三好康児、新加入のFWハイネルといった顔ぶれがスターティングメンバーに名を連ねている。キャプテンの日本代表FW小林悠はベンチスタートとなった。対するイースタンSCは初戦で広州恒大(中国)相手に0-7の大敗。大会史上初の女性監督として話題となったチャン・ユェンティン氏にとって、苦いACL初戦となった。両チームともに、今大会初勝利を目指す。
13分、川崎はいきなり苦境に立たされる。イースタンSCは前線にロングボールを供給。マノロ・ブレダ・ロドリゲスと奈良竜樹がPA内でもつれ合って倒れると、主審はこれに対してPKの判定を下す。さらに奈良にはレッドカードが提示され、川崎は試合開始早々に数的不利に陥った。イースタンSCはマノロ・ブレダ・ロドリゲスがこのPKを落ち着いて決め、先制に成功する。
1点を追いかける展開となった川崎は三好、森本貴幸らがゴールを狙っていくが、決定的なシーンを作り出すことができず。イースタンSCに1点のリードを許して前半を折り返す。
後半開始から、川崎は狩野に代えて田坂祐介を投入。田坂は右サイドに入り、攻撃の活性化を図る。49分、右サイドの高い位置でボールを持った田坂が三好に浮き球のパスを送る。PA内で受けた三好は右足でボレーシュートを放ったが、ここは相手GKの好守に阻まれた。50分にも田坂のパスに森本が反応してボレーシュートを狙うも、ミートしきれない。
さらに攻め続ける川崎は52分、右サイドから田坂が中で待つハイネルにクロス。受けたハイネルが相手を背負いながらも背後の板倉へパス。滑り込んだ板倉が、同点ゴールを挙げた。
67分、今度はイースタンSCに勝ち越しのチャンス。左CKに相手選手が競り勝ってヘディングシュートを放つ。枠を捉えていたが、ゴールラインすれすれで森本が何とかかき出して川崎がピンチを切り抜けた。直後、川崎は三好を下げて小林をピッチへ送り出し、逆転ゴールを目指す。
80分には森谷賢太郎が、81分にはハイネルが強烈なシュートを放つも、相手GKが好セーブを見せ、逆転とはならない。その後も川崎が攻め立てたが、逆転ゴールは奪えず。2試合連続でのドローとなった。なお、試合終了間際にはハイネルが2枚目のイエローカードを受け、退場処分を受けている。
次節、川崎は14日に敵地で広州恒大と、イースタンSCはホームで水原三星と対戦する。
By サッカーキング編集部
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