大逆転での準決勝進出に貢献したズラタン [写真]=Getty Images
第1戦は1-3で完敗。第2戦も先制点を許す厳しい展開に。しかし、諦める者は誰一人としていなかった。
「前半は悪い内容ではなかった。失点はしたけれど、やるべきことはしっかりと見せることができたから。もちろん失点をした後も、僕らの中で“希望”を失うことはなかった」
逆転ゴールを決めたズラタンが、真剣な眼差しで思いを明かした。
AFCチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦が13日、埼玉スタジアムで行われ、浦和レッズが川崎フロンターレを4-1で下し、準決勝進出が決まった。
1-1で迎えた63分、マウリシオに代わりズラタンがピッチに入ると、その7分後に柏木陽介のCKに頭で合わせて逆転に成功する。
「自分の得点によって、チームの勝利に貢献できた。ベスト4に進出できたことが夢のようで、とてもうれしい。全員が精神力の強さを見せて、最後まで力を振り絞った証しです」
38分に車屋紳太郎の退場により川崎が10人となった後、浦和は追加点を挙げられずにいた。しかし、粘り強く攻撃を続けた結果、ようやくズラタンの逆転ゴールが生まれる。
「チームが4得点を挙げることは最近なかったですし、これだけ得点できたのは素晴らしいこと。今日の勝利で自信も生まれたし、僕らに勢いを与えてくれると思う」
準決勝の相手は中国の上海上港。9月27日(水)にアウェーで第1戦が行われ、10月18日(水)に相手をホームに迎える。
大逆転でつかんだ自信を力に変え、浦和レッズはアジアの頂点を目指す。
文=大西徹