セカンドレグで広島が勝利したが、アウェイゴールで鹿島がベスト8進出を決めた [写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグが25日に行われ、サンフレッチェ広島と鹿島アントラーズが対戦した。なお、18日に行われたファーストレグでは1-0で鹿島が先勝していた。
試合開始早々の4分、鹿島にアクシデントが発生する。チョン・スンヒョンが負傷退場し、関川郁万が代わって投入された。16分には広島がフリーキックから野上結城が頭で合わせて決定機を迎えるが、クォン・スンテのスーパーセーブで鹿島は難を逃れる。
すると33分、押し込まれていた鹿島が先手を取る。名古新太郎のクロスを相手DFがクリアするが、そのセカンドボールを拾った土井聖真がゴール左に流し込み貴重な先制点を挙げた。42分には広島の川辺駿がクォン・スンテをかわして決定的なチャンスを得るが、永木亮太に間一髪でボールを掻き出され再び決定機を逃した。
1点ビハインドで後半を迎えた広島は48分、途中交代で入ったパトリックが強引にミドルシュートを放つもクォン・スンテにキャッチされる。一方の鹿島は63分、セルジーニョがGKとの1対1の状況でループシュートを放つがゴールの枠を捕えられず追加点のチャンスを逃した。
広島は67分、パトリックがクロスに頭で合わせたボールはそのままゴールへ吸い込まれて同点に追いつく。さらに72分にはゴール前の混戦から佐々木翔が決めて追加点を挙げた。しかし2点目を決めた直後の74分には広島のGK中林洋次がレッドカードを受けて退場。それにより吉野恭平に代わって林卓人がピッチに入る。
広島は80分、パトリックがエリア内で倒されるがファウルはもらえない。さらに81分にはパトリックがゴールネットを揺らすも得点は認められず、広島の選手が審判に猛抗議する事態となった。
89分、コーナーキックのチャンスを得た広島はGK林をあげて総攻撃にかかる。するとこぼれ球を拾った鹿島は素早いカウンターで攻め上がり、土居が無人ゴールにロングシュートを放り込み同点に追いついた。
広島は90+5分にPKを獲得。これをパトリックが冷静に決めて再びリードするが、得点と同時に試合終了のホイッスル。広島は3-2で勝利したものの2試合合計3-3となり、アウェイゴールで鹿島がベスト8進出を決めた。
【得点者】
0-1 33分 土居聖真(鹿島アントラーズ)
1-1 67分 パトリック(サンフレッチェ広島)
2-1 72分 佐々木翔(サンフレッチェ広島)
2-2 89分 土居聖真(鹿島アントラーズ)
3-2 90+5分 パトリック(PK/サンフレッチェ広島)
【スターティングメンバー】
サンフレッチェ広島(3-4-3)
中林洋次;野上結城、荒木隼人、佐々木翔;清水航平(46分 パトリック)、川辺駿(71分 野津田岳人)、吉野恭平(76分 林卓人)、柏好文;森島司、ドウグラス、柴崎晃成
鹿島アントラーズ(4-4-2)
クォン・スンテ;永木亮太、チョン・スンヒョン(4分 関川郁万)、犬飼智也、町田浩樹;遠藤康(88分 小田逸稀)、三竿健斗、レオ・シルバ、名古新太郎(68分 白崎凌兵);土居聖真、セルジーニョ
By サッカーキング編集部
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