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「ゴールになった事実がある」…判定に泣いた広島、柏好文「受け入れがたい」

2019.06.26

微妙なジャッジで主審に詰め寄る広島の選手たち [写真]=Getty Images

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグが25日に行われ、サンフレッチェ広島はホームで鹿島アントラーズに3-2で勝利。だが2試合合計3-3のアウェイゴール差でクラブ史上初のベスト8進出を逃した。

 逆転まであと1点に迫ったところで、不可解なジャッジに泣いた。3点必要な状況から2点を追い上げて迎えた80分、パトリックがペナルティエリア左で相手DFに倒されたが、ノーファールの判定。さらに直後の81分には、エリア右に進入したMF柏好文が倒れ込みながらクロスを送ると、ファーのパトリックがゴールネットを揺らしたが、直前の柏のプレーにより得点は認められなかった。

「審判にはシミュレーションと言われました」と柏が試合後にノーゴールとなったシーンについて説明。続けて「どういう状況であれ、ゴールに直結するボールを出しているので、ゴールになったという事実があると思う」と自身の考えを語った。

「(PKを)もらいにいってダイブで状況が流れるという場合とは違って、決定的なパスを出している事実がある。そこで勝敗は決定するので、僕たちとしてはゴールに行くまでの過程を最後までしっかり見てほしかった」

 ピッチ脇で猛抗議していた城福浩監督は、試合後の会見で「冷静に受け入れるにはあまりにも厳しい試合だった」と言葉少なに話して悔しさを滲ませた。「この悔しさを晴らすのはアジアの舞台でしか晴らせない。アジアのサッカーとレフェリーのレベルを上げるには、我々がその舞台に立たないといけないと改めて感じました」

 悔しい敗退となったが、柏は「審判も人間がやっていることなので、受け入れがたいジャッジが多かったけど、それも含めての勝負だと思う」と切り替え、パトリックも「審判のミスがあったけど、それはおいといて、いい試合ができたと思う」と前を向いた。

By 湊昂大

Kota Minato イギリス大学留学後、『サッカーキング』での勤務を経てドイツに移住して取材活動を行う。2021年に帰国し、地元の広島でスポーツの取材を中心に活動中。

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