第5節終了時には首位に立っていたアル・ヒラル [写真]=Anadolu Agency via Getty Images
AFC(アジアサッカー連盟)は23日、サウジアラビアのアル・ヒラルが大会規則に抵触したため、2020シーズンのAFCチャンピオンズリーグ (ACL)から敗退となったことを発表した。
新型コロナウイルスの影響で、Jリーグの3チーム(横浜F・マリノス、FC東京、ヴィッセル神戸)が参加しているACLの東地区は大会日程が幾度となく変更となっている。一方、西地区では試合が敢行されており、アル・ヒラルは5試合消化時点で勝ち点「11」を獲得してグループBの首位に立っていた。
23日に開催予定となっていたグループ最終節のアル・アハリ戦を前に、アル・ヒラルでは多数の選手に新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたという。その結果、試合前に発表されたアル・ヒラルのメンバーはGK3名を含む11名のみという事態になっていた。
AFCは上記のメンバー構成状況が、コロナウイルス禍における特別規則第4.3条に抵触したと判断したようだ。同規則には「参加チーム・クラブが、新型コロナウイルスに関連するか否かを問わず、何らかの理由で試合に参加できる選手が13名(ゴールキーパー1名を含む)に満たない場合は試合に参加できないものとする。参加チーム・クラブは、試合が行われなかったことについて責任を負うものとし、当該大会から脱退したものとみなされる。該当する参加チーム・クラブおよびその加盟協会は該当する場合、関連する競技規則の規定に従うものとする」とある。また、「例外的な状況下で、AFCが決定した試合日程に影響を与えない場合、AFCは上記の例外を認め、関連する試合の日程変更を認めることができる」とあるものの、同試合の延期は現行のACL西地区のスケジュールに大きな影響を及ぼすと判断され、例外は認められなかった。
AFCはアル・ヒラルやサウジアラビアサッカー協会と迅速に連携をとり、懸念点や問い合わせには対応してきたと主張。しかし、アル・ヒラルが直前に試合の延期を要請したため、上記の規則に抵触し、大会から敗退となったと発表している。グループBからはアル・アハリとパフタコールがラウンド16に駒を進めることとなった。
アル・ヒラルは2019シーズンのACL決勝戦で浦和レッズを下し、大会制覇を達成していた。
By サッカーキング編集部
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