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明暗分けたVAR…神戸は延長後半にPK被弾でACLベスト4敗退、蔚山現代が決勝へ

2020.12.13

ACL準決勝で神戸と蔚山現代が対戦した [写真]=Getty Images

 13日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝が行われ、ヴィッセル神戸が蔚山現代との一戦に臨んだ。

 神戸にとっては、PK戦までもつれこむ激戦となった準々決勝の水原三星戦から中2日。疲労の蓄積が心配される上、チームの核であるアンドレス・イニエスタをケガで欠く状態で今大会無敗を維持する蔚山現代との大一番に挑むこととなった。

 ここまで8試合で19得点と圧倒的な攻撃力を誇る蔚山現代にペースを握られながらも、神戸はカウンターを中心に決定機を演出する。24分、山川哲史からの右クロスにニアサイドでドウグラスが合わせるも、ヘディングシュートは枠の右へ。26分には郷家友太が強烈なミドルシュートを放ったが、相手GKの好セーブに阻まれた。

 スコアレスで迎えた後半、先にスコアを動かしたのは神戸だった。52分、右CKで安井拓也がグラウンダーのボールを供給。ペナルティエリア外から走り込んだ山口蛍が鮮やかなダイレクトシュートを突き刺し、貴重な先制点を挙げた。

 75分には敵陣でプレスを掛けてボールを奪い、ドウグラスが運んで右サイドの安井へパス。安井のシュートはGKに防がれるも、こぼれ球を佐々木大樹が押し込みネットを揺らす。しかし、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入し、カウンターの場面でのファウルを取られ、ゴールは取り消された。

 すると81分、ユン・ビッガラムのシュートをビヨルン・ヨハンセンがわずかに触ってコースを変え、今度は蔚山現代がネットを揺らす。一度はオフサイドにより取り消されたものの、VARの介入によりゴールが認められ、1-1の同点に。90分では決着がつかず、延長戦に突入した。

 103分、蔚山現代が絶好機を迎えた。左サイドからのクロスにヨハンセンが頭で合わせるも、神戸GK前川黛也がビッグセーブを見せる。109分には神戸のチャンス。右サイド深い位置でのFKにドウグラスが合わせたボールは相手GKの好セーブに遭った。

 決勝ゴールは119分、ジュニオール・ネグランがエリア内で前川に倒され、蔚山現代にPKが与えられる。これをネグランが自分で決め、2-1と逆転。このままタイムアップを迎え、蔚山現代が決勝進出を決めた。

【スコア】
蔚山現代 2-1 ヴィッセル神戸

【得点者】
0-1 52分 山口蛍(ヴィッセル神戸
1-1 83分 ビヨルン・ヨハンセン(蔚山現代)
2-1 119分 ジュニオール・ネグラン(蔚山現代)

By サッカーキング編集部

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