AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループI第2節が18日にマレーシア南部のジョホール行われ、川崎フロンターレ(日本)と広州FC(中国)が対戦した。
川崎Fは土壇場の得点により蔚山現代(韓国)と対戦した初戦で辛くも勝ち点1を獲得。是が非でも勝ち点3の欲しい第2節は、ゼロコロナ政策の影響によりリザーブチームで今大会に臨んでいる広州FCとの一戦となる。グループステージは中2日で6試合を戦う過密日程に加え、高温多湿という環境下もあり、川崎Fは蔚山現代戦からGKチョン・ソンリョン以外の10選手を入れ替えるターンオーバーを採用して試合に臨んだ。
序盤から主導権を握った川崎Fは7分、左サイドからのCKにボックス中央で知念慶が頭で合わせて先制に成功。さらに12分、左サイドの深い位置から宮城天が折り返したボールにニアサイドの知念が左足で合わせ、リードを広げた。
猛攻を続ける川崎Fは15分、今度は右サイドからのCKにボックス中央で小林悠が競り勝ち、頭に当てたボールが左ポスト側へ。このボールを車屋紳太郎が押し込み、2戦連続となるゴールを奪った。
さらに21分、川崎Fが再びセットプレーからチャンスメイク。右サイドでFKを得ると、脇坂泰斗がファーサイドに送ったクロスに飛び込んだ瀬古樹がレイト気味のタックルを受けてPKを獲得。キッカーを務めた小林のシュートはGKのセーブに遭うが、セカンドボールを小林が押し込んで4点目を奪った。
その後も一方的な展開が続くと39分、ボックス右から知念が放ったシュートは左ポストを叩く。そのこぼれをボックス内で奪い返すと、今度はボックス左から宮城がシュート。右足でファーサイドを狙ったグラウンダーシュートは右ポストを叩いたが、セカンドボールを小林が押し込み、前半で大勢は決した。
大量リードを奪って試合を折り返した川崎Fは、後半開始から知念慶と松井蓮之に代えて五十嵐太陽と田邉秀斗を投入。小林を中央に移して前線の右に五十嵐を、田邉を左サイドバックに回した。すると50分、裏のスペースを窺う左サイドの宮城に車屋から浮き玉のパスが送られる。ボックス左でボールを受けた宮城が冷静にシュートを流し込み、6点目を奪取した。
その後は停滞した時間が続いたが、69分にルーズボールを拾ったチャナティップがドリブルで中央を突破。ボックス右に侵入して右足を振り抜き、ゴールネットを揺らす。直後の71分には再びセットプレーの流れから川崎Fが加点。左サイドからのCKをファーサイドの宮城が折り返し、ゴール前の五十嵐がヘッドでスラしたボールを左ポスト際の車屋が押し込んだ。
試合は、若手に経験を積ませながらも川崎Fが8-0で大勝し、次節(21日)のジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)戦に向けて弾みをつけることに成功。一方、2戦連続で大敗を喫した広州FCは、同日に蔚山と対戦する。
【得点者】
0-1 7分 知念慶(川崎F)
0-2 12分 知念慶(川崎F)
0-3 15分 車屋紳太郎(川崎F)
0-4 21分 小林悠(川崎F)
0-5 39分 小林悠(川崎F)
0-6 50分 宮城天(川崎F)
0-7 69分 チャナティップ(川崎F)
0-8 71分 車屋紳太郎(川崎F)
【スターティングメンバー】
川崎F(4-3-3)
GK:チョン・ソンリョン
DF:瀬古樹、塚川孝輝、車屋紳太郎、松井蓮之(46分 田邉秀斗)
MF:脇坂泰斗(58分 高井幸大)、小塚和季、チャナティップ
FW:小林悠(69分 遠野大弥)、知念慶(46分 五十嵐太陽)、宮城天(84分 橘田健人)
By サッカーキング編集部
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