直接FKで2得点目を挙げて喜びを露わにするシャルク
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループF第2節が18日、タイのブリーラムで行われ、浦和レッズ(日本)が山東泰山(中国)と対戦した。
初戦で白星スタートを切った浦和は、中2日で6試合をこなさなければならない過密日程などを考慮してターンオーバーを実施。中国王者ながら国内のゼロコロナ政策によって若手主体で今大会に参戦している山東泰山相手に、初戦からGK鈴木彩艶とDFアレクサンダー・ショルツを除く9選手を入れ替え、外国人枠の問題でダヴィド・モーベルグがベンチ外となり、先日デビューを飾ったアレックス・シャルクがベンチ入りを果たした。
試合は、自陣ボックス付近で「5-4-1」の守備ブロックを敷く山東泰山相手に浦和がボールを保持し、サイドを起点にワンツーやハーフスペースへの飛び出し、3人目の動きなどを交えてゴールに迫るが、フィニッシュの精度を欠いてゴールを奪えない時間が続いた。
しかし26分、ドリブルを仕掛けた関根貴大がボックス右に走り込んできた大久保智明とのワンツーからシュートを放ち、DFに当たってこぼれたボールを秋本考浩が押し込んで浦和が先制。待望の先制点が生まれると、その5分後にはボックス内で関根のフィードボールを受けようとした秋本が後ろからチャージを受けてPKを獲得。これをショルツが冷静にゴール左下に決めてリードを広げた。
その後も80%を超えるボール支配率で山東泰山陣内に攻め入った浦和だったが、3点目を奪うことはできずにハーフタイムに突入。迎えた後半の頭から、連戦となっていたシュルツに代えて岩波拓也を、そして小泉佳穂に代えてシャルクを投入し、そのシャルクが左ワイドに、左にいた大久保をトップ下に配した。
後半の立ち上がりは2点ビハインドの山東泰山がよりアグレッシブな姿勢を見せたが、53分に浦和が追加点を奪う。CKの流れからゴール正面左でクリアボールを拾った大久保が左足でファーサイドへクロスを供給。フリーで走り込んだ岩波がダイレクトで折り返したボールをゴール前のシャルクが押し込み、移籍後初ゴールをマークした。
さらに76分、ゴール正面やや右で得たFKをシャルクが直接沈めて4-0とすると、アディショナルタイムにはボックス手前から安居海渡がグラウンダーのシュートをゴール右隅に決めて5-0で快勝。同日の試合でライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)が大邱FC(韓国)に勝利したため、2連勝を飾った浦和がグループの単独首位に立った。浦和は次節、21日に行われる第3節で大邱FCと対戦する。
【得点者】
1-0 26分 明本考浩(浦和)
2-0 31分 アレクサンダー・ショルツ/PK(浦和)
3-0 53分 アレックス・シャルク(浦和)
4-0 76分 アレックス・シャルク(浦和)
5-0 90+3分 安居海渡(浦和)
【スターティングメンバー】
浦和(4-2-3-1)
GK:鈴木彩艶
DF:宮本優太、アレクサンダー・ショルツ(46分 岩波拓也)、知念哲矢、馬渡和彰(66分 キャスパー・ユンカー)
MF:安居海渡、柴戸海;関根貴大(79分 松尾佑介)、小泉佳穂(46分 アレックス・シャルク)、大久保智明(57分 松崎快)
FW:明本考浩
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト