谷口(左)とオルンガ(右)が西地区のACLで激突 [写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022・西地区の決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)2試合が19日に行われた。
日本代表DF谷口彰悟が所属しているアル・ラーヤン(カタール)は、元柏レイソルのケニア代表FWマイケル・オルンガが在籍しているアル・ドゥハイル(カタール)との“同国対決”に臨んだ。谷口、オルンガ共にスタメン出場を飾った一戦は、スコアレスのまま90分間が終了。延長戦に突入すると、後半に入った107分に均衡が破れる。左サイドからのクロスボールをモハメド・ムンタリが頭で叩き込み、アル・ドゥハイルが先手を取った。このまま試合終了かと思われた延長後半アディショナルタイムには谷口がチャンスを演出。自陣中央でボールを運んだ谷口が前線へロングフィードを送ると、競り合った後のボールがペナルティエリア内にこぼれる。フリーでボックス内に走り込んだスティーヴン・エンゾンジが右足ダイレクトでボレーシュートを沈め、土壇場で試合は振り出しに戻った。
試合の決着はPK戦に委ねられることに。お互い1番目のキッカーが成功して迎えた先攻アル・ドゥハイルの2人目、オルンガのシュートはゴール右下に吸い込まれる。その後は両チーム全員が成功させ、後攻アル・ラーヤンの4人目を務めた谷口もGKにコースを読まれながらゴール右下に落ち着いてシュートを決めた。全員がキックを成功させる中で迎えたアル・ラーヤンの7人目、ムワファク・アワドのシュートはGKサラー・ザカリアが完璧な読みを見せてセーブ。この結果、アル・ドゥハイルが準々決勝に駒を進めた。
一方、かつて柏やヴィッセル神戸で活躍した韓国代表GKキム・スンギュが所属しているアル・シャバブ(サウジアラビア)はナサフ・カルシ(ウズベキスタン)と対戦。試合は12分にフセイン・アル・カタニのミドルシュートがディフレクションしてゴールに吸い込まれ、アル・シャバブが先手を取る。54分にはアル・シャバブのエベル・バネガが左足で強烈なミドルシュートを沈めた。試合はこのままタイムアップを迎え、アル・シャバブが準々決勝行きの切符を掴み取っている。
この結果、アル・シャバブとアル・ドゥハイルが準々決勝に進出。ラウンド16残りの2試合は20日に開催予定だ。準々決勝ではアル・シャバブとアル・ドゥハイルの対戦が決まっており、かつて柏で共に戦ったキム・スンギュとオルンガが相見える。
なお、準々決勝は23日、準決勝は26日に行われる予定。決勝戦は東地区を制した浦和レッズとの対戦が決まっており、第1戦は4月29日に、第2戦は5月6日に行われる。
■ACL・ラウンド16結果(西地区)
▼19日
アル・シャバブ(サウジアラビア) 2-0 ナサフ・カルシ(ウズベキスタン)
アル・ドゥハイル(カタール) 1-1(PK:7-6) アル・ラーヤン(カタール)
■ACL・ラウンド16スケジュール(西地区)
▼20日
アル・ファイサリー(サウジアラビア) vs フーラード・フーゼスターン(イラン)
アル・ヒラル(サウジアラビア) vs アル・アハリ・ドバイ(UAE)
■ACL・準々決勝スケジュール(西地区)
▼23日
アル・シャバブ vs アル・ドゥハイル
アル・ヒラルorアル・アハリ・ドバイ vs アル・ファイサリーorフーラード・フーゼスターン
By サッカーキング編集部
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