MVPのトロフィーを受け取る際には感極まった表情に [写真]=兼子愼一郎
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の第2戦が6日に行われ、本拠地・埼玉スタジアム2002にアル・ヒラル(サウジアラビア)を迎えた浦和レッズは1-0で勝利。2戦合計スコアを2-1として2017年以来3度目となるアジア制覇を成し遂げた。
浦和DF酒井宏樹はキャプテンとして優勝トロフィーを掲げるとともに、大会MVPを獲得。試合後、「言葉では表せないですね。目標にしていたものが現実になって…。ちょっと怖さすらあります(笑)」と冗談を交えつつ、タイトル獲得の感想を話した。
酒井は4月に太ももを痛め、負傷も抱える中での戦いだったが、「無理はしましたけども、無謀ではなかったかなと。サッカー選手なので」と話しつつ、監督やドクター含めて冷静に判断しての出場だったとして、「チームメイトには助けられましたし、ずっと付きっきりでやってくれたトレーナーさんに感謝しています」と感謝を口にした。
表彰式では西川周作とともにトロフィーを掲げた。「準決勝までは周作くんがキャプテンでしたし、ACLは2人で、僕はリレーというか最後の美味しいところだけで、ほとんど周作くんのつなげてきた力ですし、2人で掲げたいなって。本人は嫌がったんですけど、強引に巻き込ませていただきました」と、シーズンを跨いでの大会を“2人のキャプテン”で戦ってきた証としたようだ。
MVP獲得については「おまけ」として「あまり自分としては活躍できたトーナメントではなかったと思うので。まだまだやることが多くありましたし、DFがMVPを取ることっていうのはDFにとっては大事なことだと思いますけど、優勝したからもらえたので」「アル・ヒラルが優勝したらアル・ヒラルの選手でしたでしょうし、勝ったからもらえたのかなと」と謙遜。一方でMVPトロフィーを受け取った際には感極まった表情も見せていたことについては「やはり優勝したいというのはキャンプから、選手たちと一緒に信じてやっていたので、それが現実になるのはすごく嬉しいですし、こみ上げてくるものは確かにありました」と振り返っている。
By 小松春生
Web『サッカーキング』編集長