ハットトリックを達成した蔚山現代のアーダーム・マルティン(左)と2点目をアシストした江坂任(右)
9月19日と同20日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の東地区グループステージ第1節では、韓国Kリーグ勢の出場4チームがいずれも勝利を収めた。また、2人の日本人KリーガーもACL初戦で着実に結果を残している。
まず、浦和レッズから蔚山現代に完全移籍したMF江坂任。Kリーグでの登録名を「アタル」とする江坂は、ホームの蔚山文殊サッカー競技場で行われたBGパトゥム・ユナイテッド戦で後半18分から出場すると、同28分にハンガリー代表FWアーダーム・マルティンの2点目をアシストした。チームはアーダームのハットトリックで3-1の快勝を収めた。
そして、横浜F・マリノスから全北現代モータースに期限付き移籍中のMF天野純は、ホームの全州ワールドカップ競技場で迎えた傑志戦で先発出場。すると前半6分、フリーキックから左足で絶妙なクロスをゴール前に送り、先制となるDFホン・ジョンホのヘディングゴールをアシストした。天野は後半39分に交代でベンチに下がったが、チームは2-1で勝利した。
ほかの2チームはアウェイでの初戦となったが、貴重な勝ち点3を獲得。ACL初出場の仁川ユナイテッドは横浜F・マリノスを4-2で破ると、浦和レッズと同組の浦項スティーラーズはブラジル人FWゼカがアシスト・ハットトリックを記録するなどし、ハノイFCに4-2で勝利した。
ちなみに、グループステージ第1節でKリーグの出場全チームが勝利するのは、現行のACLになった2002-2003シーズン以降で今回が4度目。ただ、出場枠が最大4枠に拡大した2009年シーズン以降では初のことだ。
なお、10月3日と4日に行われる第2節では、全北がバンコク・ユナイテッド、仁川がカヤFC、蔚山が川崎フロンターレ、浦項が武漢三鎮と対戦する。
特にアウェイで川崎Fと激突する蔚山は、江坂はもちろん、ホン・ミョンボ監督や池田誠剛フィジカルコーチ、DFキム・ヨングォンやDFチョン・スンヒョンなどJリーグに縁ある選手・スタッフが多く来日することになるだけに、等々力陸上競技場での日韓対決を注目して見守りたいところだ。