決勝点を挙げた長谷川元希 [写真]=兼子愼一郎
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループH第2節が4日に行われ、ヴァンフォーレ甲府(日本)とブリーラム・ユナイテッド(タイ)が対戦した。
クラブ史上初となるアジアの舞台で戦う甲府は、初戦をスコアレスドローで終えたものの、シュート本数で相手を上回るなど堂々たる戦いを披露。確かな自信を手にして、ホーム『国立競技場』で今大会初白星を目指す。
最初のビックチャンスは、ブリーラム・ユナイテッドに訪れる。右サイドでCKを獲得すると、過去に横浜F・マリノスなどでもプレーしたティーラトンがキッカーの位置に。左足から送り込まれたボールは、甲府のGKマイケル・ウッドが弾き出したが、セカンドボールを拾ったラッタナクーン・マイカミがボックス外から強烈なシュートを放つ。しかし、再度マイケル・ウッドがパンチングで防ぎ、ピンチを凌いだ。
スコアレスで折り返し迎えた後半、甲府が決定機を作り出す。右サイドの浅いエリアでFKを得ると、佐藤和弘が右足でゴール前にロングボールを供給。神谷凱士が倒れ込みながらヘディングで合わせると、シュートはGKの頭上を越えるようにゴールマウスを捉える。しかし、ブリーラム・ユナイテッドのGKシワラック・テースーンヌーンが、右手一本でかき出し得点には至らない。
57分には、甲府がペナルティエリア左角でFKを献上。ティーラトンが送り込んだボールを頭で合わせられるが、マイケル・ウッドがビッグセーブ。ゴール前にこぼれたセカンドボールを押し込まれたものの、井上詩音が体でブロックし、事なきを得た。
勝利に向け攻撃的な選手を続々と投入する甲府。すると、試合終了間際に待望の瞬間が待っていた。右サイドでスローインからボールを受けたクリスティアーノがゴール前にクロスを送ると、中で待っていた長谷川元希がヘディングでネットを揺らし、甲府が先制に成功。頼れる背番号「10」が、クラブにとってのACL初得点をマークした。
結局、試合はそのまま1-0で終了し、甲府が勝利を収め、歴史的は勝ち点「3」を手に入れた。次節は今月25日に行われ、甲府はアウェイで浙江FC(中国)と対戦する。
【スコア】
ヴァンフォーレ甲府 1-0 ブリーラム・ユナイテッド
【得点者】
1-0 90分 長谷川元希(甲府)
【出場選手】
▼甲府
GK:マイケル・ウッド
DF:関口、井上、神谷(65分 マンシャ)、三浦
MF:佐藤、林田、ジェトゥリオ(59分 長谷川)、武富(65分 宮崎)、飯島(75分 中村)
FW:ウタカ(59分 クリスティアーノ)
By サッカーキング編集部
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