期限付き移籍延長が発表されたエカニット・パンヤ [写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループJ第2節が4日に行われ、ホームにハノイFC(ベトナム)を迎えた浦和レッズ(日本)が6-0で勝利。試合後、後半途中からの出場で浦和でのデビューを飾り、終盤の85分には移籍後初ゴールも記録したタイ代表MFエカニット・パンヤが喜びのコメントを残した。
7月末にタイのムアントン・ユナイテッドから期限付き移籍で加入し、調整を続けてきたパンヤは、今回の一戦でベンチ入りを果たすと、73分に髙橋利樹との交代でデビュー。トップ下の位置で巧みなボールタッチを見せると、85分には大畑歩夢が放ったシュートのこぼれ球を豪快に蹴り込み、移籍後初得点も記録した。
試合後、ミックスゾーンに姿を見せたパンヤは、「流れの中でくるかもとは思っていたので、(ゴール前に)詰めてボールがきた時は無心で足を振りました」と得点シーンを振り返り、「冷静に決められたと思います」と納得の表情を見せた。
また、チャンスを与えてくれたクラブや指揮官への感謝を口にししつ、「雨の中でもサポーターが足を運んでくれて、雰囲気を作り出してくれたことが僕たちの力になった。今日の勝ち点3、6ゴールをサポーターにプレゼントしたいと思う。ありがとうございます」と述べ、ファンへの感謝も強調。「良い経験になったし、試合に出て結果を残せたことが自分にとっても今後に繋がることだと思う」と、上々の船出を喜んだ。
移籍から初出場まで2カ月ほどを要したが、「タイリーグとJリーグの強度を考えると、Jリーグの強度の方が高い」との見解を示し、「これから、どれだけ自分がJリーグに通用するのか勝負だと思う。まずは一つひとつ(照準を)合わせていきたい」、「今は戦術の理解深め、徐々に合わせてていきたい。なるべく自分らしいプレーができるように日々の練習で心がけている」と、さらなる適応に意欲を見せた。
浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督も「ブック(パンヤの愛称)がデビューして初得点を決められたのも今後を考えると明るいニュース」と語り、「非常に興味深い選手で、技術力がある。ゲームの流れを読めるし、良いラストパスを持っている。それだけでなく、今日の試合のように良いフィニッシュを見せることもできる。一歩ずつ準備を進めて、いずれJリーグでプレーできるようにしたい」との考えも示した。
タイトル獲得の望みを残して迎える終盤戦。浦和の戦力となれるのか、タイからやってきた若き才能の活躍に期待がかかる。
By サッカーキング編集部
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