先制ゴールを決めた横浜FMのアンデルソン・ロペス [写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝ファーストレグが6日に行われ、山東泰山(中国/G組2位)と横浜F・マリノス(日本/G組1位)が対戦した
3チームが勝ち点「12」で並んだグループGを首位で通過した横浜FMは、ラウンド16でバンコク・ユナイテッド(タイ/F組1位)と激突。敵地での第1戦を2-2の引き分けで終えると、第2戦では延長後半終了間際のPKで勝ち越し、クラブ史上初のベスト8進出を果たした。準々決勝はラウンド16で川崎フロンターレを下した山東泰山との顔合わせに。横浜FMと山東泰山はグループGでも対戦しており、その時は横浜FMがホーム、アウェイ共に勝利を飾っている。
敵地に乗り込んだ横浜FMは開始早々の7分にスコアを動かす。敵陣中央で縦パスを引き出したアンデルソン・ロペスが独力での突破を試みると、こぼれ球を拾った加藤蓮が右足を振り抜く。これはDFにブロックされるも、ボックス内でボールを収めたA・ロペスが反転から左足でゴール左隅に突き刺し、幸先良く先制した。1点ビハインドとなった山東泰山は19分、敵陣内でのボール奪取からヴァレリ・カザイシュヴィリが際どいシュートを放つも、横浜FMのGKポープ・ウィリアムが見事なセービングを見せ得点を与えない。
25分、横浜FMは縦への速い攻撃から決定機を創出。後方からのロングフィードで敵陣左サイド深くへ抜け出したエウベルがボックス内中央のA・ロペスへパス。A・ロペスがさらに横へ繋ぎ、待ち構えていたヤン・マテウスがシュートを放ったが、相手GKの好セーブに阻まれ追加点ならず。29分には右に開いたフェルナンジーニョを起点に山東泰山に決定機を作られたが、至近距離からの強烈なヘディングシュートは枠の右へ外れ、事なきを得た。
その後はホームの大声援を受ける山東泰山が押し気味に試合を進める。守備の時間が増えた横浜FMは42分、エウベルとのパス交換で左のニアゾーンを取った植中朝日が中央へ折り返すも、A・ロペスのボレーは枠の上へ外れ追加点ならず。前半はこのまま0-1で終了した。
1点を追う山東泰山は後半開始から圧力を強める。48分、右からのクロスでチャンスを作り、ニアサイドでフリックしたボールをマテウス・パトが頭で押し込みにかかったが、GKポープ・ウィリアムがセーブ。54分にはフェルナンジーニョが右からクロスを上げると、ゴール前の混戦から最後はパトがフィニッシュに持ち込んだが、シュートは右ポストを叩いた。対する横浜FMは59分、途中出場の宮市亮が左サイドを持ち上がってクロスを送り、A・ロペスが至近距離からシュートを放ったが、追加点とはならない。
球際の激しい攻防が目立つ中で迎えた69分、横浜FMは宮市のドリブル突破からチャンスを作ると、最前線でボールを奪い返して2次攻撃に繋げる。左でボールを収めたエウベルがボックス手前中央にパスを出し、待ち構えていたヤン・マテウスがグラウンダーの狙い澄ましたシュートをゴール右下隅に沈め、リードを2点に広げた。その後は山東泰山がサイドからのクロスを多用し多くのチャンスを作るが、横浜FMも最終局面で集中した対応を見せる。
90+1分、左サイドからのクロスを起点に途中出場のチェン・プーにジャンピングボレーを叩き込まれ1点差に。最終盤には両チームのスタッフにレッドカードが提示されるなど荒れた展開となったが、試合はこのまま1-2で終了し、横浜FMが先勝に成功した。セカンドレグは13日に横浜FMの本拠地『日産スタジアム』にて行われる。
【得点者】
0-1 7分 アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)
0-2 69分 ヤン・マテウス(横浜F・マリノス)
1-2 90+1分 チェン・プー(山東泰山)
By サッカーキング編集部
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