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酒井高徳の決勝点で神戸がACLE初勝利! 終盤にラフプレーで試合中断も…山東泰山を撃破で公式戦11試合負けなし

2024.10.02

勝ち越し点を決めた酒井高徳[写真]=Getty Images

 AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)第2節が2日に行われ、ヴィッセル神戸(日本)と山東泰山(中国)が対戦した。

 今シーズンからフォーマットが大幅に変更され、アジアの頂点を決める最上位の大会として誕生したACLE。参加チーム数は東西12チームずつの合計24チームとなり、各チームはリーグフェーズにてそれぞれ8試合を戦う。その後、各地区のリーグフェーズにおける上位8チームがラウンド16へ進出し、トーナメント方式によってアジアの頂点を決することとなる。

 日本からはヴィッセル神戸(J1優勝)、川崎F(天皇杯優勝)横浜FM(J1準優勝)の3チームがACLEに参戦。初のアジア制覇を目指す神戸は初戦でブリーラム・ユナイテッド(タイ)と対戦し、スコアレスドローに終わった。初白星をかけた今節は山東泰山をホームに迎える一戦。ACL常連の強豪は初戦でセントラル・コースト・マリナーズ(オーストラリア)を3-1で下しており、連勝発進を目指す。

 立ち上がりから神戸がチャンスを作る。2分に前線でボールを奪った宮代大聖が大迫勇也からのラストパスを受けてフィニッシュまで持ち込むと、7分には右サイドからのスローインを起点にバイタルエリアで細かくパスを繋ぎ、最後はボックス内左に侵入した宮代がシュートを放つ。その後も攻勢を強めると、14分には扇原貴宏の長いFKに宮代が高い打点のヘディングで合わせてネットを揺らし、早い時間で先制に成功した。

 リードを奪った神戸は山東泰山の攻撃をしっかりと凌ぎつつ、攻撃時には最前列の大迫が良い形で起点となり、優位に試合を進めていく。24分には扇原の左CKからチャンスを作り、こぼれ球を拾った山川哲史は低い弾道のシュートを放ったが、相手GKの好セーブに阻まれる。すると28分、右CKから山東泰山のクリサンがヘディングシュートを叩き込み、試合を振り出しに戻した。

 同点とされた神戸は35分、左からカットインした佐々木大樹がボックス内にラストパスを送り、斜めのランニングで抜け出した井手口陽介がダイレクトシュートを放つも、タイミング良く距離を詰めた相手GKの好セーブに阻まれ、惜しくも勝ち越しゴールとはならない。45+1分には扇原の左CKをファーサイドで佐々木が折り返し、最後は大迫が強烈なヘディングシュートを放ったが、ここも鋭い反応を見せた相手GKがかろうじて枠外へ弾き出した。前半はこのまま1-1で終了する。

 後半開始早々の51分、神戸は左サイドのクロスから素早くこぼれ球を拾うと、最後は酒井高徳がボックス手前から右足を一閃。相手DFに当たったシュートがゴールに吸い込まれ、神戸が勝ち越しに成功した。

 時間の経過とともにオープンな展開になると、77分に神戸がカウンターからチャンスを創出。武藤が中央からドリブルで持ち運び、途中出場で左サイドハーフに入った広瀬陸斗にラストパス。広瀬は切り返しで相手を倒してゴール前から右足を振り抜いたが、シュートはクロスバーに阻まれた。

 後半アディショナルタイムに入り、神戸がボールをキープして時計の針を進めると、フラストレーションを溜めた山東泰山のコ・ジュンイが神戸のジェアン・パトリッキに悪質なタックルを仕掛け、両チームの選手、スタッフ、監督が入り乱れて揉みあう状況が発生。チェ・ガンヒ監督が退場となるなど混乱をきたして一時中断を余儀なくされた。

 再開後はほぼプレータイムを取ることなく、このまま2-1で試合終了。神戸が今大会初勝利を飾り、公式戦11試合負けなしとなった。

 次節、神戸は23日にアウェイで蔚山HD(韓国)と、山東泰山は22日にホームで横浜FMと対戦する。

【スコア】
ヴィッセル神戸 2-1 山東泰山

【得点者】
1-0 14分 宮代大聖(ヴィッセル神戸
1-1 28分 クリサン(山東泰山
2-1 51分 酒井高徳(ヴィッセル神戸

By サッカーキング編集部

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