神戸は上海申花に敗北 [写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)・リーグステージ第8節が18日に行われ、ヴィッセル神戸(日本)はアウェイで上海申花(中国)と対戦した。
今年より新フォーマットとなったACLEの戦いにおいて、神戸はここまで5勝1分1敗の成績を記録。積み上げた勝ち点「11」、得失点差「16」は横浜F・マリノス(日本)と同じだが、総得点で下回っていることで2位につけている。前節は元横浜FM指揮官のケヴィン・マスカット氏が率いる上海海港(中国)を4-0で粉砕し、リーグステージ突破が決定。最終節では、ここまで2勝1分4敗で勝ち点「7」を獲得しており、最終節でリーグステージ突破を決めたい上海申花の本拠地に乗り込む。
神戸としては2025シーズンの開始早々、過密日程のなかでの戦いを強いられており、8日に行われた今季初陣のFUJIFILM SUPER CUPではサンフレッチェ広島に0-2と敗北。前述の上海海港戦は勝利したもののの、15日に行われた2025明治安田J1リーグ第1節浦和レッズ戦はスコアレスドローで終えた。今回、神戸はその浦和戦からスターティングメンバー全11名を総入れ替えしており、齊藤未月、岩波拓也、小池裕太らが先発に名を連ねた。
試合は序盤の2分に動く。上海申花が左コーナーキックを獲得すると、ガオ・ティエンイーの蹴ったファーサイドめがけたボールは、小池の頭を超えて、サウロ・ミネイロの元へ。ヘディングシュートを沈め、上海申花が先手を取った。
神戸としては立ち上がりから1点ビハインドという苦しい展開を強いられると、7分にはさらなる窮地に立たされる。最終ラインの背後めがけたロングボールを処理しようと飛び出したGKオビ・パウエル・オビンナが、遅れてアンドレ・ルイスを倒してしまい、レッドカードが提示される。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を経ても判定は覆らず、1人少ない状況での戦いを強いられることとなった。
オビの退場により、GK新井章太が送り出され、この日がデビュー戦だった瀬口大翔はベンチに下がることに。以降も上海申花のペースで試合は進み、22分にはペナルティエリア左からチャン・シンイチがシュートを放つも、ここはポストに当たって枠の外へ。24分には右ニアゾーンへ侵入したヤン・ハオユーが右足でシュートを放つも、ここはGK新井が立ちはだかる。37分には永井ボールで背後をとったサウロ・ミネイロがチャンスを迎えたが、シュートは枠を外れた。
ここまで神戸はほとんどチャンスを作れていなかったものの、41分にはビッグチャンスを構築。濱﨑健斗とのワンツーからボックス左へ侵入した小池が得意の左足を振り抜くも、シュートはGKバオ・ヤーションに弾き出される。このまま前半アディショナルタイムに突入するも、ヤン・ハオユーからのスイッチを受けたチャン・シンイチに左足でグラウンダーの一撃を叩き込まれ、神戸は2点ビハインドで前半を終えた。
後半に入っても、立ち上がりの時間に再びゴールネットが揺れる。チャン・シンイチからのクロスボールをアンドレ・ルイスが頭で叩くと、GK新井が反応したものの、こぼれ球をサウロ・ミネイロが押し込む。上海申花がリードを3点に広げると、65分にはペナルティエリア内で岩波のハンドを取られ、上海申花がPKを獲得。このPKをサウロ・ミネイロがゴール右下に沈め、ハットトリックを達成した。
4点を追いかける神戸は87分、ペナルティエリア手前で反転した冨永虹七が反転から右足で鋭いミドルシュートを突き刺し、1点を返す。後半アディショナルタイムにはセットプレーから井出遥也がヘディングシュートをねじ込んだが、反撃はここまで。試合はこのままタイムアップを迎えた。
この結果、神戸は最終的な成績を5勝1分2敗としてリーグステージの全日程を終えた。明日に予定されている試合をもって、最終順位が確定する。なお、この後は東地区を突破した8チームによるノックアウトステージがホーム&アウェイ形式で予定されており、第1戦は3月4日もしくは5日、第2戦は11日もしくは12日に行われる。
【得点者】
1-0 2分 サウロ・ミネイロ(上海申花)
2-0 45+3分 チャン・シンイチ(上海申花)
3-0 49分 サウロ・ミネイロ(上海申花)
4-0 70分 サウロ・ミネイロ(PK/上海申花)
4-1 87分 冨永虹七(ヴィッセル神戸)
4-2 90+3分 井出遥也(ヴィッセル神戸)
By サッカーキング編集部
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