第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会準々決勝が26日に行われ、ヴィッセル神戸と浦和レッズが対戦した。
ラウンド16で横浜F・マリノスを破った神戸は、クラブ史上初のタイトル獲得へ向けて、12年ぶりに準々決勝の舞台に臨む。対する浦和は今季の明治安田生命J1リーグ・ファーストステージで無敗優勝を果たしたものの、チャンピオンシップではガンバ大阪に屈して年間王者の座を逃した。その悔しさを晴らすべく、9年ぶりとなる天皇杯制覇を目指す。両者はリーグ戦最終節でも対戦しており、その際には浦和が5-2の快勝を収めている。
立ち上がりから主導権を握る浦和は12分、右サイドでボールを持った関根貴大がドリブルでDFを抜き去りエリア内に侵入。ゴールライン際から中央へラストパスを送ったが、ここはわずかに味方選手に合わずシュートにつなげることはできなかった。
試合が動いたのは22分。細かいパス交換で敵陣に攻め込んだ浦和は、エリア内左でスルーパスを受けた興梠慎三が左足でゴール右隅に流し込み先制点を奪った。さらに直後の25分、再びパスワークで相手DFを崩した浦和は、エリア手前左の宇賀神友弥が中央にパスを通すと、柏木陽介がこれをスルー。最後はエリア内右で完全にフリーとなった李忠成が左足の正確なシュートをゴール左に決めて、リードを2点に広げる。
立て続けに失点を喫した神戸は32分、さらなる窮地に立たされる。三原雅俊が李へのファールでこの日2枚目のイエローカードを受け、退場処分となってしまう。すると44分、数的優位となった浦和は、エリア内左でパスを受けた宇賀神の右足シュートで追加点を奪取。3点のリードを得て前半を折り返す。
後半に入り57分、浦和はエリア手前右で得たFKを柏木が左足で直接狙ったが、枠の左を捉えたシュートはGKが弾き返した。75分には、エリア内左の梅崎司がゴール前にグラウンダーのクロスを送ると、DFに当たってこぼれたボールを最後はズラタンが押し込んでネットを揺らしたが、ここはオフサイドの判定で得点は認められなかった。
後半は追加点こそ生まれなかったものの、終始ゲームを支配した浦和が神戸に反撃を許さず3-0のまま試合終了。ベスト4へと駒を進めた浦和は29日、味の素スタジアムでベガルタ仙台と柏レイソルの勝者と対戦する。
【得点者】
0-1 22分 興梠慎三(浦和レッズ)
0-2 25分 李忠成(浦和レッズ)
0-3 44分 宇賀神友弥(浦和レッズ)
By サッカーキング編集部
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