広島戦にフル出場した遠藤保仁 [写真]=春木睦子
第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会準決勝が29日に行われ、ガンバ大阪はヤンマースタジアム長居でサンフレッチェ広島と対戦。3-0で勝利を収め、連覇に向けて2年連続の決勝進出を果たした。
フル出場を果たし、チームの勝利に貢献したMF遠藤保仁は「辛抱強くやれた」と試合全体を総括し、「先に早い段階で点を取れたし、まあ、プラン通りというか」と想定していたとおりに上手く試合運びができたことを明かした。また「我慢しながら追加点も取れたので。最後のほうは楽にプレーできたと思う」と劣勢を強いられた後半に追加点を奪えたことが大きかったと振り返った。
今季、G大阪は広島と明治安田生命J1リーグ戦で2試合、Jリーグチャンピオンシップで2試合の合計4試合を戦い、1勝1分け2敗と負け越していた。これまでの対戦との違いについては「前線がいい形で守備をできていた」と前線からの守備を挙げ、「長い時間しっかり守備をできたことが無失点で終われた要因かな」とゼロで抑えたことが結果につながったと話した。
また、この日も2ゴールを決め、準々決勝からの2試合で4ゴールと調子を上げているFW宇佐美貴史については「今日みたいにいい形で前を向かせれば何でもできる選手」と語り、実力を証明したことを喜んだ。また、「極力、そういう形にもっていければ…今日も結果を残してくれたし」とチャンスをしっかりと作れば、ゴールを奪ってくれる選手だと信頼を寄せた。
今季はJリーグチャンピオンシップ(CS)やヤマザキナビスコカップなど、目の前で相手チームの優勝を見届けることも多かった。これについては「惜しいところで負けていますけど、ここまで全部の大会でタイトルを取れる位置まで来られている。年間を通して戦えている証拠」だと安定して結果を残せていると主張。一方で「タイトルを獲る、獲らないとでは全然違うので、残り1試合でいい結果を出すために、全員でやり切ってタイトル獲れればいい」とタイトルへの思いを語った。
元日決勝の相手はCSでも対戦した浦和レッズ。決勝に向けては「ここまで来る前から『タイトルを獲りたい』という思いでやってきましたし、決勝に行くことが今日の目標でした。そういった意味では、まずは決勝進出を決められたことは評価していいと思う。残り1試合、しっかりと、相手は力のあるチームですし、いいパフォーマンス見せないと勝てないので、今日以上の力を出してタイトルを獲るために、すべてを出し切りたい」と意気込みを述べた。
G大阪と浦和による天皇杯決勝は、来年1月1日に味の素スタジアムで行われる。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト