広島からの退団が決定している山岸智 [写真]=春木睦子
第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会準決勝が29日に行われ、サンフレッチェ広島はヤンマースタジアム長居でガンバ大阪と対戦。0-3の敗戦を喫し、決勝へ駒を進めることができなかった。
今季限りで広島からの退団が決定しているMF山岸智は、0-2で迎えた78分からプレー。森保一監督から「楽しんでやってほしい」と送り出され、直後にシュートを放つなど逆転を目指したものの、得点を奪うには至らず、準決勝でシーズンに幕を下ろした。
「最後にピッチに立たせてもらって、6年間の広島生活の締めくくりにみんなと一緒にピッチでプレーできた。素晴らしい思い出になりました」と述べると、出場機会が限られた中で終盤にはタイトル獲得に貢献した今季を振り返り「人生、辛いことばかりではない。頑張っていれば結果を出せる。それは自分にとっての勉強。1つひとつの積み重ねがサッカー人生の中で必ず役立つ」と語った。
サポーターへ向けて「どちらかというと自分は地味な選手だったけれど、自分のことをわかってくれる人たちもたくさんいるし、評価してもらえたことは嬉しい。自分はチームを離れるけれど、来年もサポーターの皆さんにはこのチームを支えていってほしい」とコメント。今後については「本当に何も決まっていない」と明かすも、一方で現役続行の意思を明言している。
「この間もイガちゃん(井川祐輔/川崎フロンターレ)から電話がかかってきて、『ヤマ、やめるんでしょ』って言われて(苦笑)。『やめないよ』って言ったんだけど。『お疲れさま』って言われたりして(笑)。まだまだ、プレーできると思うし、自分よりも上の人たちでしっかりと続けている人もたくさんいる。頑張ってやっていてきたい」
By サッカーキング編集部
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