優勝トロフィーを掲げる宇佐美貴史 [写真]=兼子愼一郎
ガンバ大阪は1月1日に行われた第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝で浦和レッズを2-1で下し、大会連覇を達成した。試合後、FW宇佐美貴史が記者団の取材に応じている。
FWパトリックのゴールで先制したG大阪は、前半のうちに同点とされたが、後半立ち上がりの53分にセットプレーから再びパトリックが決めて勝ち越しに成功。その後は浦和の猛攻をなんとか凌ぎ、1点差を守り切った。
クリスマス・イブの12月24日に長女が誕生して以来、準々決勝、準決勝と2試合連続2ゴールを挙げていた宇佐美だが、決勝では無得点に終わった。試合直後にも「僕の出来はよくなかった」と語っていたが、改めて「難しかったです。前半は引き出して何本かチャンスも作れましたけど、なかなかギアも上がりきらず」とコメント。それでも「チームとしても押し込まれる中でパト(パトリック)がもう1点決めてくれて。やられる気も負ける気もしなかったので、そこはチーム力で勝ることができたのかなと思います」と振り返った。
また、「ホッとしています。すべて準優勝で終わることは許されないことだと思いますし。表彰台を下から見上げることにうんざりしていたので、上からみんなで喜ぶことができて良かったです。ミョウさん(明神智和)もそうですし、他にもチームを離れる選手やスタッフがいる中で、一緒に戦えるのは今日で最後だったので、そういった人にタイトルを捧げるということはみんなもどこかで思っていたと思う。そうなって本当に良かったです」と語った宇佐美は、娘の誕生に華を添えるタイトル獲得を喜んでいる。
「生まれて一週間くらいなんで、これで負けていたらホンマに気分悪かったと思うし、しっかり勝ってタイトルを取れて、家族にもいい報告ができて良かったです」
来季については「ノーコメントで(笑)」と明言を避けると、「一回リフレッシュして、お正月は家族と過ごして、そこからって感じじゃないですかね。(今季は)もちろんタイトさは感じましたし、予想を遥かに上回るペースで試合をやらせてもらえたので。疲労で自分らしさを出せないこともありましたけど、想定してしっかり体を作っていけば、十分に対応できるスケジュールだと思うので、僕としては全く問題ないと思います」とシーズンを振り返り、厳しい日程でもしっかりと準備することで対応できると述べた。
天皇杯を制したG大阪は2月20日に開催される「富士ゼロックススーパーカップ2016」で、2015シーズンのJ1年間王者であるサンフレッチェ広島と対戦する。
By サッカーキング編集部
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