先制ゴールを決めた鹿島の土居(左) [写真]=Getty Images
第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会準決勝が行われ、横浜F・マリノスと鹿島アントラーズが対戦した。
優勝した第93回大会以来のファイナル進出を目指す横浜FMと、明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップを制して以降、過密日程ながら好調な戦いを続ける鹿島の一戦。横浜FMのスタメンにはDF中澤佑二、MF齋藤学らが並び、MF中村俊輔はベンチスタートとなった。対する鹿島はMF柴崎岳、MF小笠原満男、FW赤崎秀平らを先発起用している。
ファーストシュートは横浜FM。7分、ロングパスをハーフライン付近でトラップした齋藤がドリブルを仕掛ける。最後はエリア外から体を開いて右足でゴールを狙うが、ボールはポスト右へ外れた。
続く11分、横浜FMは左サイドを抜け出した金井貢史がクロスを上げると、ファーサイドでフリーとなったマルティノスが左足で合わせた。しかしGK曽ヶ端準が落ち着いてボールを処理する。
その後もペースを握ったのは横浜FM。迎えた35分、エリア左へ走りこんだ齋藤が中央へ折り返すと、前田直輝がトラップでGK曽ヶ端をかわして右足のシュート。しかしゴールライン際の山本脩斗がこれに反応。右足でボールを防ぎ、チームを救った。
すると41分、鹿島は右サイドへ駆け上がった柴崎岳が右足インサイドでクロスを上げると、ファーサイドの土居聖真がヘディングシュート。ボールはGK榎本哲也が反応するもゴールラインを割り、先制点となった。
試合は鹿島の1点リードで後半に突入。同点を目指す横浜FMは63分に中村をピッチへ送り込んだ。すると直後の64分、中村のCKに新井一耀が頭で合わせる。しかしシュートはわずかにポスト右へ外れ、ネットを揺らすことはできなかった。
71分、横浜FMは左サイドでFKを獲得。中村が上げたボールを中町公祐がニアサイドですらし、金井貢史が頭から飛び込んでネットを揺らした。しかしこれはオフサイドの判定。得点は認められなかった。
一方の鹿島は73分、敵陣でボールを奪うと、永木亮太のスルーパスを受けた柴崎がダイレクトでグラウンダーのクロスを供給。これを途中出場の鈴木優磨が右足で合わせ、ゴールへ流し込んだ。鹿島が2点差とする。
その後、横浜FMは得点を目指すが、最後まで鹿島の守備を攻略できず。試合はこのままタイムアップを迎え、鹿島が横浜FMを2-0で下し、第90回大会以来6大会ぶりの決勝進出を決めた。柴崎は2アシストの活躍を見せている。ファイナルは2017年1月1日に開催。大宮アルディージャと川崎フロンターレの勝者と対戦し、勝利すれば鹿島は今季2冠目となる。
By サッカーキング編集部
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