天皇杯決勝で敗れ、肩を落とす大久保(左)と中村憲剛(中央) [写真]=JFA
第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝が2017年1月1日に行われ、川崎フロンターレは鹿島アントラーズに1-2で敗れた。試合後、川崎の主将を務めるMF中村憲剛がコメントを残している。
悲願の初タイトルを逃し、試合後は下を向いて肩を落としていた中村。敗戦の理由について、「どうして勝てないのかっていうのは、正直自分たちが外して向こうがセットプレー2発決めているんで、分かりやすいっちゃ分かりやすいですけど。そこに至るまでの、自分1人だけの問題じゃなく、チームの問題もそうだし、グループの問題もそうだし、やっぱり自分たちの流れで決めないとこうなるな、と感じています」と、良い時間帯に点が取れなかったことを挙げた。
2012年4月からチームを率いていた風間八宏監督は今季限りで退任。「最初は大変でしたね。個人的にはすごく新鮮というか、もう1回プロの選手として技術を突き詰めろ、システムとか戦術じゃなくてまず自分に集中しろって久々に言われました。個々が伸びることで、チームは面白いものになっていくっていうことを見れた4年半だったので。選手としてもそうですし、その後の自分のキャリアにもすごく影響が出る刺激的な4年半だったと思います。30歳過ぎてからの選手も、これだけ自分の意識次第でうまくなれるんだって。すごく勉強になりましたし、今年は特に楽しかったですね」と、4年半を振り返った。
また、自らも去就について発言するなど、今季で川崎退団が決定的となっているFW大久保嘉人についても言及。「嘉人っていう素晴らしい偉大な選手がフロンターレを去るっていうのはすごく寂しいことです。けど、その分、席は1つ空くわけですし、嘉人の代わりになるのは難しいですけど、また入ってくる選手は違った個性が出せればいいと思う。嘆いてもしょうがないんで。また自分たちで新しいフロンターレっていうのを作っていかないといけない」と、率直な思いを語った。
By サッカーキング編集部
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