青山敏弘が今季初出場(写真は5月7日) [写真]=VCG via Getty Images)
第99回天皇杯全日本サッカー選手権大会2回戦が7月3日に行われ、サンフレッチェ広島は沖縄SVに4-0で快勝し、3回戦へ駒を進めた。
ベンチから出てくると、ホームの観客が一気に沸いた。タッチライン際で交代を待つ間、声援のする方へと振り返り、軽い拍手で応えてピッチに入る。青山敏弘が帰ってきた。
1点リードで迎えた57分に途中出場し、今季初出場を果たした。テンポ良くパスをさばき、ときに鋭く縦にパスを入れ、豪快なミドルシュートでも相手ゴールを脅かす。青山らしいプレーで、頼もしい存在感を発揮した。
城福浩監督も納得の信頼感だ。「もちろん相手の疲れもあって、緩くなった状況でもあったけど、守備の選手が彼にボールを集めるというか、自然と集まるような信頼感があった。彼への信頼感、技術への信頼感は外から見て感じました」
青山が最後に試合に出場していたのは、日本代表のアジアカップ2019、1月17日に行われたグループステージ第3節のウズベキスタン戦。フル出場で勝利に貢献したものの、その後は右ひざの負傷により離脱を余儀なくされていた。
約半年ぶりに復帰を果たしたが、まだ完全復活への出発点に過ぎない。「今のできる範囲でやってくれた」と城福監督はキャプテンの現状を評価。「なによりもケガなく35分間ぐらいをやりきってくれたのが嬉しいです」と振り返った。
By 湊昂大