[写真]=金田慎平
ヴァンフォーレ甲府がクラブ史上初の天皇杯優勝を成し遂げた。
1対1のまま突入した延長後半115分、粘り強く守り続けていた甲府だが山本英臣のハンドで広島にPKを与えてしまう。「あっ、やりやがったなと思った(笑)」と冗談っぽく述べたのは守護神・河田晃兵だ。「クラブを支えてきている選手であることは間違いない。42歳ですし、タイトルを獲らせてあげたいという気持ちがあった」と、満田誠のキックを止めてピンチを救った。
その後のPK戦では両チームの選手が続々と成功する中、4人目の川村拓夢のPKをストップ。「(PKの情報は)数人ありましたけど、情報通りに飛ばなくても感覚でいければいいと思っていました。甲府の選手たちはPKがうまくて練習でも決めていたので、自分が1本、2本止めることができたら絶対に勝てると思っていました。1本だけでしたが、勝てて良かった」と語った。
自身はガンバ大阪在籍時の2014年の天皇杯を含む三冠を達成したが「嬉しかったですけど、ずっとベンチで貢献できなかった」と振り返る。「この天皇杯もはほとんどの選手が出場して、みんなの力で勝ち取ったタイトル。自分だけではなく、チームでここまでこれた」とチーム一丸となって獲得したタイトルであることを強調した。
By サッカーキング編集部
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