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熊本の天皇杯挑戦はベスト4で幕、上村「柏は奪って運ぶパワーがすごい」 田代はサポーターに感謝「幸せな空間だった」

2023.10.08

[写真]=J.LEAGUE

 ロアッソ熊本の天皇杯は初のベスト4という結果で幕を閉じた。天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会・準決勝で柏レイソルと対戦し、0対4で敗戦。熊本を率いる大木武監督は「選手たちは勇気を持ってやってくれました。フリーでボールを持って抜けても、柏は次のプレスが早かった。またそこで失って自分たちのペースに持っていくことができなかったですし、スタート10分の失点が痛かった」と試合を総括した。

 今大会は2回戦でJ3のFC琉球をPK戦の末に下すと、そこからサガン鳥栖、FC東京、ヴィッセル神戸とJ1クラブを次々に撃破。同じくJ1の柏に挑んだが、最後まで得点を奪えず4失点という結果に終わった。GK田代琉我は「一つひとつの強度が高いし、個の能力で上回られた。前半の最初に少し間が空いて(戸嶋祥郎と接触した大西遼太郎の治療)得点を取られ、前半の最後にもCKから取られて流れ的には悪かった」と前半の2失点を悔やむ。中盤の底でファイトし続けた上村周平は「自分たちが握りながらも、そこからボールを奪って運ぶパワーや迫力がすごいなと思った」と柏を称えた。

 初の決勝進出をへ、柏の地には多くの熊本サポーターが集結。準決勝敗退となったが、試合後には惜しみない拍手が送られた。田代は「観客が多ければ多いほど、サッカーする上では幸せな空間になりますし、気持ちは上がります。応援が選手に与える力は大きいなと感じました」と振り返る。

 またゴール裏には『2024 ASIA』と書かれた横断幕も掲げられた。「あと2つ勝てば優勝というところまできた。ACLを戦うことができたら最高ですし、自分たちもそれを味わいたいという気持ちは強かった」と上村。後半戦は13試合勝ちなしと苦しむ時期も長かったが「天皇杯はリーグ戦とは、また別の大会として考えていました。『優勝すればACLに行ける!』と、監督も口酸っぱく言っていました。そのチャンスが現実的なものになっていましたし、試合が水曜日にあることが多かったですけど、疲労よりもやる気の方が強かった」と今大会を振り返った。

 リーグ戦は残り4試合。次戦はホームで首位に立つFC町田ゼルビアを迎える。大木監督は「残り4試合ありますので、しっかりと前を向いてやっていきます」と切り替えた。

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By 三島大輔

サッカーキング編集部

サッカーキング編集部所属。 週刊J2&月刊J3 MC。Jリーグ&ブラジルサッカーウォッチャー。

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