横浜FMは山根陸のプロ初ゴールなどで5発大勝 [写真]=兼子愼一郎
天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会・準々決勝の全日程が25日に終了し、次のラウンドに進む4チームが出揃った。
11日に行われたサンフレッチェ広島とガンバ大阪の一戦は、14分に山田康太の右足シュートでG大阪が先手を取る。直後には相手のミスを見逃さなかった加藤陸次樹の同点ゴールで広島が追いつき、1-1のまま終盤に突入。それでも79分、左からカットインしたウェルトンのラストパスから、岸本武流が決勝ゴールを奪い、G大阪が2-1で勝利。新型コロナウイルス感染症の影響により、準決勝からの参戦となった2020シーズン以来、4年ぶりに準決勝へ駒を進めた。
翌週の18日に行われた京都サンガF.C.とジェフユナイテッド千葉のゲームは、11分にカウンターアタックから豊川雄太がゴールネットを揺らし、京都が先手を取る。京都は後半立ち上がりにマルコ・トゥーリオのループシュートでリードを広げると、85分には平戸太貴が左足シュートをニアサイド上に突き刺して3点目。終始試合を優位に進めただけでなく、守っては千葉にゴールを許さず、2年ぶりのベスト4入りを果たした。
25日には2試合が開催。横浜F・マリノスとレノファ山口FCの一戦では、山根陸のミドルシュートで横浜FMが先手を取るも、直後に相手のミスを逃さなかった奥山洋平のゴールで、山口が試合を振り出しに戻す。横浜FMはジャン・クルード、山口は沼田圭悟が退場して迎えた後半、横浜FMが大量4ゴール。エウベル、ヤン・マテウス、水沼宏太、アンデルソン・ロペスのゴールで次々とリードを広げ、終わってみれば5-1とゴールラッシュを披露。2017シーズン以来となる準決勝進出を決めた。
25日に行われたもう一方の試合、鹿島アントラーズとヴィッセル神戸の一戦では、15分にスコアが動く。鍬先祐弥からのスルーパスに抜け出した日髙光揮が右足でアーリークロスを送ると、ファーサイドで待っていた森岡亮太が右足で沈める。森岡の神戸復帰後初ゴールで先手を取ると、83分にはボックス右に入った宮代大聖からの折り返しを井手口陽介がわずかに触り、最後は佐々木大樹が合わせて大きな追加点。試合終了間際にはゴール前で汰木康也からのパスを受けた井手口が右足で見事な一撃を叩き込み、試合は3-0で終了。神戸は初タイトルを獲得した2019シーズン以来となる、準決勝行きの切符を掴み取った。
この結果、G大阪、京都、横浜FM、神戸が準決勝へ進出。広島、千葉、山口、鹿島はベスト8敗退という形で今大会を終えた。
準々決勝の試合結果、および準決勝の対戦カードは下記の通り。
◼︎準々決勝・試合結果
横浜F・マリノス(J1) 5-1 レノファ山口FC(J2)
サンフレッチェ広島(J1) 1-2 ガンバ大阪(J1)
鹿島アントラーズ(J1) 0-3 ヴィッセル神戸(J1)
京都サンガF.C.(J1) 3-0 ジェフユナイテッド千葉(J2)
◼︎準決勝・試合日程
By サッカーキング編集部
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