劇的な勝利を収めた府中の皆本晃 [写真]=Fリーグ
府中アスレティックFC vs エスポラーダ北海道は準決勝らしい劇的な試合展開となった。先制したのは府中だったが、ここまで4試合を戦ってもなお、衰えない運動量で北海道が躍動する。33分に室田祐希が同点弾を決めると、試合時間残りわずか9秒で上貝修が得点し、1点をリード。しかし府中も諦めなかった。小山剛史をGKにパワープレーを開始。その小山のキックインを受けた皆本晃が渡邉知晃にパスを出すと、これをしっかりと得点に繋げ、残り1秒で2-2の同点に。試合は延長戦にもつれ込んだ。
決勝進出を懸けて、両者一歩も譲らないまま延長戦は後半へ。気持ちのこもったプレーで観客を釘づけにした両者だったが、府中の皆本がゴールをこじ開け、3-2で試合終了。激戦を制した府中が名古屋オーシャンズとの決勝に挑むこととなった。
試合後、皆本は「相手のほうが上回っている部分も多かったが、必ず勝つという気持ちで戦っていた。残り9秒で同点にし、延長に入ったら勝てると思っていたし、少ない時間で同点にするには精度の高いともあき(渡邉知晃)しかいないと信頼していた。始めから5試合を戦う計算でやってきている。このクラブにはタイトルが必要で、そのためにここにきているので明日は勝つ以外、何も考えていない」と強い決意を語った。
小野寺隆彦監督が「悔しい敗戦だったが、選手のファイトは素晴らしかった。海外のチームと対戦できるというのは貴重な経験。思いっきりぶつかりたい」と明日への意気込みを語ったエスポラーダ北海道は、FK Nikars Rigaと3位決定戦を戦う。
▽3位決定戦
7月20日(月)14:00
FK Nikars Riga vs エスポラーダ北海道
▽決勝戦
7月20日(月) 16:30
名古屋オーシャンズ vs 府中アスレティックFC
会場:グリーンアリーナ神戸