熱戦に次ぐ熱戦が繰り広げられた「EXILE CUP 2016」関東大会1(関東大会2は9月4日群馬県で開催)を制したのは、フウガドールすみだエッグス(東京)。チャンスを確実にモノにする決定力の高さとアグレッシブなプレーで優勝をたぐり寄せた。
小学4年生から6年生を対象にしたフットサル大会「EXILE CUP 2016」の関東大会1が、14日に青木町公園総合運動場 陸上競技場(埼玉県川口市)で開催された。今年は全国で応募チーム数が過去最多となり、参加人数も4000名を超える見込み。関東大会1には、関東圏のクラブチームや少年団など51チームが参加し、9月17日に愛媛県今治市で行われる決勝大会への出場権1枠を懸けてしのぎを削り合った。
開会式には、特別ゲストとしてEXILEの佐藤大樹さん、劇団EXILEの小野塚勇人さんと佐藤寛太さん、THE RAMPAGEの鈴木昂秀さん、龍さん、RIKUさん、DEEPのRYOさんが駆けつけ、選手たちを激励。その後、選手たちと一緒に大会ではおなじみの「EXダンス体操」でウォーミングアップを行い、いよいよ予選リーグが幕を開けた。
予選リーグは、4チームずつAからMまでの13ブロックに分かれ、総当たり戦を実施。各ブロックの1位13チーム、各ブロック2位のうち成績上位3チーム、計16チームが決勝トーナメント進出となる。
予選リーグで存在感を放ったのは、AブロックのコリンチャンスJAPANサテライトLIVRO(埼玉)。ボールコントロールやドリブルなど個々の技術力の高さを披露し、3試合で13ゴールをマーク。1位通過を果たした。
Bブロックではフウガドールすみだエッグスが3試合で20得点1失点と圧倒的な攻撃力を見せつけ、首位通過。Eブロックでは昨年大会で3位入賞を果たしているEC FUJIMINO(埼玉)が、堅守速攻を武器に3連勝で得失点差14を記録し、決勝トーナメント進出を決めた。
曇り空のもとスタートした大会だったが、午後からは夏らしい日差しが降り注ぎ、予選リーグを勝ち抜いた16チームによる決勝トーナメントはより一層熱を帯びた。小休止を得たことでリフレッシュした選手たちは、それまで以上にピッチを躍動。準決勝では、予選リーグから他を寄せ付けない強さをみせていたコリンチャンスJAPANサテライトLIVROが、フウガドールすみだに5-0で完封負けを喫するなど、予想を裏切るハイレベルな戦いが続いた。
決勝に駒を進めたのは、2014年大会で準優勝を果たしている古千谷Football Club(東京)と初出場のフウガドールすみだエッグス。わずか一枠の決勝大会への出場権を懸けた一戦は、一方的な展開となった。開始早々にフウガドールすみだエッグスがコーナーキックを獲得すると、素早いリスタートからゴール前で短くパスをつなぎ、先制に成功。すぐさま反撃に転じようとする古千谷Football Clubだったが、このゴールで勢いに乗ったフウガドールすみだエッグスの猛攻を受け、思うようにボールが持てない時間が続いた。1-0で前半を折り返すと、後半もフウガドールすみだエッグスが主導権を握り、立て続けにゴールを奪う。試合終了間際には再びコーナーキックのチャンスからダメ押しの4点目をマークし、4-0で試合終了のホイッスルを迎えた。
完封勝利で優勝を果たしたフウガドールすみだエッグスの荻窪孝監督は「いつもどおり攻守ともにアグレッシブにプレーすることを意識していました。勝因はセットプレーからの得点が多かったこと」と大会を総括。「とにかく楽しむことを第一に、少しでもいい結果を出せるように頑張ります」と決勝大会への意気込みを語った。
「今日は必ず優勝するつもりで来ていたので、素直にうれしい」と笑顔を見せたのは、大会通算21ゴールを挙げたエースの岡崎寅太郎君。「得意なプレーはドリブルとシュート。愛媛でも自分の得点力がどこまで通用するのか試してみたい」と自信をのぞかせた。
セットプレーを確実に得点に結びつけ、関東大会1を制したフウガドールすみだエッグス。この日見せたアグレッシブな姿勢と抜群の得点力を、ぜひ今治の地でも見せてもらいたい。
取材=松岡寛人 写真=野口岳彦
By サッカーキング編集部
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