フウガドールすみだエッグスが2年ぶり2回目の地区大会制覇を果たした
7月7日、株式会社LDH JAPANが主催する小学4年生から6年生を対象としたフットサル大会「EXILE CUP 2018」の関東大会2が、栃木県佐野市の佐野市運動公園多目的球技場で開催された。同大会には関東各地から52チームが集結。大会は1ブロック4チームずつの13ブロック(A~M)に分かれて総当たりの予選リーグを戦い、各ブロック1位チームと各ブロック2位の成績上位3チーム(計16チーム)が、決勝トーナメントへと駒を進める。9月に愛媛県今治市で行われる決勝大会への切符を手にすべく、初戦からエキサイティングな戦いが繰り広げられた。
開会式では、応援に駆け付けたHappinessの川本璃さんが登場。「雨が降るあいにくの天気ですが、全力でプレーし、日ごろの練習の成果を出して頑張ってください」と選手たちへ激励の言葉を送った。続いて、大会恒例の大会スペシャルサポーターを務めるEXILE ÜSAさんが考案した「EXダンス体操」でウォーミングアップ。選手たちはリズムに合わせて元気いっぱいに動いて体をほぐすと、いよいよ予選リーグの幕が開けた。
予選リーグは、4チームずつ13ブロックに分かれて実施。各ブロックの1位の13チームと各ブロック2位の内、上位3チームが決勝トーナメントに進出する。決勝トーナメント進出を目指し、各コートで熱戦が繰り広げられた。
予選リーグで存在感を放ったのは、Kブロックのフウガドールすみだエッグス(東京)だ。2016年に関東大会1を制した強豪は「初戦はアップ不足でうまくいかず、危ないところがあった」と、キャプテンの安西和輝君が語ったとおり苦戦しながら、3-2で勝利を収める。その後は10-0、8-1と、3試合で21得点を記録し1位通過を果たした。
Iブロックの浜田山ジュニアサッカークラブBLUE(東京)は、10番の太田誠二君の個の技術力の高さと安定した守備を披露し、3試合で11得点無失点で決勝トーナメント進出を決めた。
Hブロックでは、勝点6で首位に立つ鑓水フットサルAC(東京)と勝点3で追いかける岩井オーレFC(茨城)が最終戦で直接対決。勝利したチームが決勝トーナメント進出を決める緊張感のある試合となった。2位の岩井オーレFCがリードを奪い、決勝トーナメント進出を手にするかと思われたが、遣水フットサルACが逆転。終了間際に同点に追いつき、意地を見せた岩井オーレFCだったが、あと一歩及ばず遣水フットサルACが逃げ切り、予選リーグ通過を決めた。
雨が上がり蒸し暑くなってきた中行われた決勝トーナメントは、より一層熱を帯び、攻守の切り替えが早いハイレベルな試合が続いた。
予選で注目を集めたフウガドールすみだエッグスは、決勝トーナメント一回戦でPK戦にもつれるなどレベルの高い決勝トーナメントで苦戦しながらも拮抗した試合を制し、決勝に駒を進めた。
決勝で対するのは、ワイルドカード(予選リーグ各ブロック2位の成績上位3チーム)で決勝トーナメント進出を決めた八千代町SS(茨城)。決勝トーナメント一回戦でPK戦を制すと、その後は2-0,2-0と安定した守備を披露し、決勝進出を手にした。
緊張感のある中始まった決勝戦では、フウガドールすみだエッグスが主導権を握った。後方で丁寧にパスをつなぎながら、タイミングよくピヴォにボールを預けて攻撃のスイッチを入れる。対する八千代町SSは、フウガドールすみだエッグスの切り替えの早さを前になかなかボールを保持することができなかったが、粘り強い守備からカウンターでチャンスをうかがった。
リードを奪ったのはフウガドールすみだエッグスだ。準決勝で2得点を挙げたエース戸枝大耀君が倒されて得たPKを自ら決めて先制に成功。さらに前半のうちに髙橋寛生君が決めて2点のリードを奪う。
後半に入ると八千代町SSがドリブルを織り交ぜた攻撃で反撃を試みるが、フウガドールすみだエッグスが髙木瀬那君のゴールで突き放す。
試合終了間際に八千代町SSの9番関根佳南斗君がゴールを決めて一矢報いたが、試合はそのまま終了し3-1でフウガドールすみだエッグスが勝利。2年ぶりの2回目の地区優勝を手にした。
フウガドールすみだエッグスの金川武司監督は試合後、「ボールをゴールに入れるプロセス、ボールをゴールに入れさせないプロセスを普段から細かくこだわりながらトレーニングをしています。選手たちがそれをしっかりとやってくれて、優勝という素晴らしい結果につながったので、彼らを誇らしく思います」と語った。
「決勝大会に行くぞと、大会前にみんなに声をかけていたので、それが実現できてうれしいです」と喜びを語ったのはキャプテンの安西君。決勝大会に向けては、「フウガの良いところはみんなの仲が良いところなので、そこを生かして決勝大会でも頑張りたいです」と意気込んだ。
チームワークと個の技術力の高さで得点を重ね、素早い切り替えで主導権を握る。2年ぶりに挑む決勝大会でも、攻守にこだわりをもった戦いを見せてくれるだろう。
文=遠藤 翼 写真=野口岳彦
By サッカーキング編集部
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