選手に指示を出すバサジィ大分の伊藤監督
1日(土)、DUARIG Fリーグ2018/2019 ディビジョン1第25節フウガドールすみだvsバサジィ大分の一戦が行われた。
試合は7分、FPガリンシャのアシストからFPボラがシュートを突き刺しすみだが先制。しかし、大分はFPレイチがゴールを決め同点に追いつくと、18分にはすみだのコーナーキックをカットしたFP田村龍太郎がスピードに乗ったドリブルからシュートを突き刺し、1-2で前半を終えた。
後半も得点の奪い合いが続くが35分、FP渡井博之のゴールで2点差とされた大分は、FP仁部屋和弘をGKに置きパワープレーを開始する。この流れから1点を追加したが、追いつくことができずに5-4で敗戦した。
大分はFP上福元俊哉、FP白方秀和と主力2人を負傷で欠き、1試合に14名がエントリーできるレギュレーションの中、13名でこの試合に臨んだ。伊藤雅範監督は試合後の記者会見で、冒頭に「今日の試合は、お客さんが喜んでくれるゲームをお互いに作れました」とコメントすると「私たちはもう、今シーズンの目標(を達成すること)は難しいです。なので、ここからは来季に向けて戦っていきます」と切り出した。
「来季は選手を変えなくてはいけない。それが明確になった試合だったと思います。僕たちは野心のあるクラブなので、Fリーグのレベルに達していない何人かの選手には、残念だがチームを去ってもらう。当然選手たちはそういう場所にいて、これがどういうメッセージなのか理解していると思います。Fリーグのレベルに達していない選手には申し訳ないけど、それがこの世界の素晴らしさだと思っています。僕が求める、クラブが求めるクオリティに達していない選手にチャンスを与えるほど、僕らもFリーグも甘くない。大分はそういうクラブだ、と思っていただければ。いい選手がいて、いいトレーニングをして、いい監督、いいスタッフがいて、それで初めて勝つことができる。そういう要求の高いリーグになってきているのは間違いありません」
このようなコメントに「求めるレベルとは技術的なものか」と質問が出ると「すべてですね」と答えた。
気持ちは来季に向かっているとは言え、今季もまだ8試合を残している。「次節に向けての抱負は」との問いには「6位でフィニッシュするというのが、現状の自分たちの目標かな、と思います。どういう形であれ勝点を重ねながら、6位でシーズンを終えたいです」とコメントした。
かつてはプレーオフ決勝まで勝ち上がり、Fリーグの絶対王者と称される名古屋オーシャンズと激戦を交えた大分だが、2015/2016シーズン以降は優勝争いから退いている。昨季はチーム史上最低の最下位でシーズンを終えた。そのチームの立て直しを図るべく、2013年から2シーズン指揮を執った伊藤監督を呼び戻した。
現在6位の大分だが、プレーオフ出場圏内の3位に位置する立川・府中アスレティックFCとの勝点差は10と、まだ可能性が消えたわけではない。シーズン終盤の奮起にも期待したい。
By サッカーキング編集部
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