フットサル日本代表の指揮官を退任するブルーノ監督 [写真]=Getty Images
日本サッカー協会(JFA)は25日、2016年10月の就任から5年間フットサル日本代表を率いてきたブルーノ・ガルシア監督が任期を終えて退任することを公式サイトで発表した。
オンラインの記者会見で、ブルーノ監督は以下のようにコメントした。
「この5年間を要約させていただくと、それは『誇らしさ』と『感謝』に尽きます」
「誇らしさというのは、2016年の就任以来の目標であったワールドカップへの出場、そしてアジアで表彰台に立つということを達成できたこと。そしてもうひとつは、スペインやブラジル、パラグアイといった今回ワールドカップで対戦した列強国と競るゲーム、力比べをしながらも対抗できるゲームをすることができたという点で誇らしく思っています」
「また、もう一つはレガシーです。取り組みによって残すことができたものも誇らしく感じています。代表チームとして戦うときのゲームモデルであったり、チームスピリット、当初の計画から、ナショナルチームのアイデンティティを持つことを折り込みながらチームを作ってきたこと、そしてそのことをもってFリーグのクラブ、マネジメントの皆様、監督や指導陣の皆様と手を携えて進んでこれたことはレガシーになると思っています」
現在47歳のブルーノ監督は、スペイン・フェロル出身。スペイン2部リーグのオ・パルロ・フェロルFSなどでフットサル選手としてプレーすると、2014年にはフットサルベトナム代表の監督に就任し、AFCフットサル選手権 ベトナム2014ではチームをベトナム史上最高成績となるベスト8に導いた。AFCフットサル選手権 ウズベキスタン2016ではさらに成績を伸ばして、ベスト4に進出。準々決勝では日本代表を相手にPK戦で勝利し、ベトナム史上初のワールドカップ出場を決めた。FIFAフットサルワールドカップ コロンビア2016では、グループリーグ3位で決勝トーナメントに進出している。
2016年10月には、同じくスペイン人であるミゲル・ロドリゴ前監督の後を継ぐ形で日本代表の監督に就任。同年2月にワールドカップ出場権を逃していた日本代表を立て直すために尽力した。FIFAフットサルワールドカップ リトアニア2021では決勝トーナメントに進出したものの、強豪・ブラジル代表に2-4と惜敗。日本史上初のベスト8進出こそ逃したが、ブラジル代表を相手にインパクトを残した。
By サッカーキング編集部
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