F1・F2全21クラブの選手たちが一堂に会した [写真]=SHOKO
5月8日、新シーズンの開幕を控えるFリーグのキックオフカンファレンスが行われ、ディビジョン1の12チーム、ディビジョン2の9チームの選手が一堂に会した。
冒頭、日本フットサルトップリーグの藤口光紀理事長が登壇。「(昨季の理事長就任から)1年間、フットサルを見てきて、日本が世界を引っ張ることができる種目だと確信した」と話し、Jリーグ創設期の話に触れながら地域やホームタウン、スポンサー企業との連携の重要性を説いた。
また、今季のFリーグアンバサダーには、松井大輔氏が就任。松井氏は「Fリーグに携わらせてもらい、力になりたいと思った。最初は失礼ながら、違うことがやりたいと思いサッカーからフットサルに転身したが、やってみると違ったおもしろさがあった。観客が近く、技術の高い選手がいて、僕の試合を見に来てくれたいろいろな選手や友達が “また見に行きたい”と言ってくれたことを覚えている。多くの観客の中で試合ができることが、今からのフットサルに必要になってくると思う」とフットサルの魅力や展望を語った。
どのように魅力を伝えていきたいかについては「こういうことをやってください、と言われたほうがやりやすいのかな、と思う」と笑いを誘いながら、Twitterを通じて意見をもらうなど、オープンな姿勢でアンバサダーに臨むことを窺わせた。
その後、全21クラブの選手が登場し、開幕戦への意気込みや今シーズンのスローガン、目標を語った。
昨季、ディビジョン1・2入替戦でF2への降格が決定したボアルース長野の米村尚也は、1年でのF1復帰を誓う。入替戦の結果がどうであれチームに残ることは決めていたと話し、「長野県で一部に所属しているチームは、(ボアルース長野の降格によって)バスケットボールの信州ブレイブウォーリアーズのみになってしまった。長野はスポーツを通して地域を盛り上げ、地域ともにチームがある。ボアルース長野も長野県を盛り上げていくために、勝ってファン、サポーターと喜び合いたい。やらなくてはいけないことはたくさんあるが、一番は再昇格。ただ昇格するだけでなく、F1でしっかり戦えるチームだと見せていくことを意識して全員で臨む」と決意を新たにした。
今季Fリーグ参入を果たしたF2のミラクルスマイル新居浜からは、塩崎伸卓が登壇。「やっとここまで来られた」と感慨深げに語った。“ミラクルスマイル”というキャッチーなチーム名は「覚えてもらいやすい名前。みんなが笑顔でプレーをしている」と話し、「チームとしては一体感やハードワークを掲げ、走力があり最後まで粘り強く戦えることが持ち味。どんなに劣勢に立っても最後まで分からない試合をしたい。目標は優勝だが、まずは開幕戦から一戦、一戦、勝利を目指して戦いたい」と、意欲を燃やす。
フウガドールすみだから名古屋オーシャンズに移籍した清水和也と、悲願のF1昇格を果たしたしながわシティの白方秀和は開幕戦で対戦する。
新天地での活躍を誓う清水は、チーム活動に合流してからの2週間を「非常に濃い」と話し、レベルの高い選手たちとのトレーニングにワクワクしながら日々のセッションに臨んでいるという。開幕戦でのしながわとの対戦だけでなく、今年9月に控えるフットサルワールドカップ予選を兼ねたAFCフットサルアジアカップや松井大輔氏のアンバサダー就任など、今まで以上に注目が集まるシーズンをどう過ごしていきたいかと問うと、「周りからの期待も高まっていると思う。代表に参加するたびにエンブレムを背負う責任を日々実感しているし、自分にとってワールドカップはすごく思い入れのある大会。前回何もできなかった悔しい思いがあるので、そういった思いをぶつけるためにもリーグ戦から結果を出さないといけない。同じような経験をしないためにも、自分のすべてを出せるようにしたい」と意気込んだ。
4シーズンぶりにディビジョン1の舞台に立つ白方は「チームとしては初めてのF1の舞台。F2でもやってきたように、チーム一丸となって戦うことを体現できれば必ず結果は出てくると信じているので、すごく楽しみな1年」と話す。昇格を期待されながら入替戦で涙をのんだ2021-2022シーズンを「今、思うとあの苦しい経験ができたことは財産。この経験がいい結果につながるようにみんなで楽しみたい」と振り返り、「年齢を重ね、4年前とは立ち位置も変わってきたが、結果にこだわってチームを引っ張り、今までで一番の結果を出したい」と新シーズンへの決意を語った。
カンファレンスの最後には、フットサル日本代表の木暮賢一郎監督が登壇。「我々、代表チームが大きな成果を出すためには、Fリーグの存在は必要不可欠だと思っている。様々な側面でFリーグのみなさんとともに強い日本代表を作っていくという覚悟を持って、2023年もいい活動をしていきたい。日本フットサル界全員が力を合わせて、今シーズンも素晴らしいリーグが行われることを、ひとりのフットサルファンとして期待しているし、代表監督としても、選手選考が困難を極めるようなハイレベルなゲームを期待している」と会を締めくくった。
Fリーグは来週15日からFリーグ オーシャンカップ2023を行い、翌週の27日にはディビジョン1が、6月4日にはディビジョン2が幕を開ける。
<Fリーグ オーシャンカップ2023>
1次ラウンド:2023年5月15日~18日/エスフォルタアリーナ八王子
決勝ラウンド:2023年5月20日、21日/アダストリアみとアリーナ
<Fリーグ2023-2024 ディビジョン1>
レギュラーシーズン:2023年5月27日~12月10日
ファイナルシーズン:2023年12月22日~2024年1月14日
<Fリーグ2023-2024 ディビジョン2>
2023年6月4日~12月24日
<Fリーグ2023-2024 ディビジョン1・2入替戦>
2024年2月17日・18日
By サッカーキング編集部
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