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粘り強さを見せたすみだ、ホームで上位の大阪を撃破/F1リーグ第11節

2023.08.09

ホームで勝利を収め笑顔を見せるすみだの選手たち [写真]=SHOKO

 8月5日、6日にFリーグ2023-2024ディビジョン1第11節の5試合が行われた。

 暫定10位のフウガドールすみだは、シュライカー大阪をホームに迎えた。なかなかスコアが動かない中、8分にはすみだが積極的なプレスからキックインを獲得する。諸江剣語がファーに出したボールを星龍太がゴール前に送ると、清水誠也がダイレクトで突き刺し先制に成功した。さらに11分には、自陣からのキックインを受けたキャプテンの畠山勇気がゴールライン際で競り勝ちマイナスのパスを送る。これを甘利斗亜が得意の左足で突き刺し、Fリーグ初ゴールをマークした。2点ビハインドの大阪は、ここでタイムアウトを取得。しかし、得点にはつながらず2-0で第1ピリオドを折り返した。

 第2ピリオドでは序盤にFKを得た大阪が加藤未渚実と加藤翼のコンビで1点を返す。しかし、33分にはセットプレーからすみだに得点を許し、ファウルもかさむ。2点を追う大阪は5分を残し、清水寛治をGKに置きパワープレーを開始。37分には井口凜太郎のFKをペナルティーエリア内の磯村直樹がヒールで短く落とし、これを加藤(未)がゴールに突き刺した。再度1点差に迫った大阪はさらなる追加点を狙うが、パワープレーの底辺に位置する齋藤に対し、栗本博生と中田秀人が2人がかりでプレッシャーをかけ、栗本が無人のゴールにロングシュートを決める。39分には齋藤の得点で4-3となったが、集中した守備を見せたすみだがリードを守り切り試合終了。上位の大阪を下し、今季3勝目を挙げた。
 
 すみだを率いる北隅智宙監督は試合後の会見で「スポンサーマッチデーでもあるこの試合は、とにかく結果にこだわった。選手たちがあらゆるところでフットサルに力を注ぎ、成果を出そうとした一体感が結果に表れた。個人としては前節からの2週間、違うカテゴリやスクールに足を運び、改めてすみだの素晴らしさを実感した。(直近の試合で勝利を収めた)ファルコンズやレディースもそうだが、自分たちは地道に一歩一歩進んでいき、それが大きな波となるクラブ。試合後に墨田区やスポンサーのみなさんが喜んでくれている顔を見て、改めてこの地域で活動ができていることをしあわせに感じている。選手たちは誰もが憧れる振る舞いをしてくれ、結果にもつながり、何とも言いがたい喜び」と笑顔を見せた。畠山主将は「今季一番、すみだらしい試合ができた。ベンチやピッチの中でネガティブな声はなく、前向きにプレーをした結果がこのスコアにつながった。シーズン序盤であれば不安な空気も漂ったと思うが、そういったこともなくいい試合だった」と試合を振り返った。

 変則的な日程により2週間ぶりの公式戦となったこの試合。上位チームに対し粘り強い戦いぶりを見せた要因について北隅監督は「これまではゴールを奪い、ゴールを守るという本質的なところが抜け落ちていたかもしれないが、やるべきことを見つめ直し最後まで戦う姿勢を出せたことがすべて。生みの苦しみもあったが、日を追うごとに自分の想像するようなゲームになってきている」と話し、畠山も「この2週間は、紅白戦でも結果にこだわっている手ごたえがあった。そうするとゴール前での体の張り方や意識が変わってくる。それが前提にあると、監督の戦術などが生きてくる。結果に集中した成果と監督の考えが合わさった結果が勝利につながった」と自信をのぞかせた。

 敗れた大阪の永井義文監督は「相手の勝ちたい気持ちが上回った試合。自分たちも「勝ちたい」とは言ってはいたが、それを表現したのはすみだだった」と言葉少なに試合を振り返った。2点ビハインドで迎えたハーフタイムでは「戦術的なことは一切話さず、気持ち的な部分を話した」と言い「2失点ともすみだは体を張り、自分たちはもうマイボールだと力を抜いてしまった。まだ守る場面で「ボールが出る“だろう”」。そういったマインドのところを話した」。第2ピリオド序盤で1点を返しながら流れを作り切れなかったことについては「相手はリードした状態なので、やるべきことが明確だった。その状況で相手の良さが出た部分と、その良さを上回れなかったことが要因」と分析した。また、唯一評価できる部分として終盤のパワープレーの中でのセットプレーも含め、セットプレーで3点を取れたことを挙げた。

 齋藤主将は「ゲームの内容がすべて。準備してきたようで本当の意味での準備ができていなかった。そういった隙が出たと思う」と振り返り「今のチームでは、4点を取られたら、4点以上を取るのは難しい。追いかけて跳ね返す力がない分、守備でゲームを作り、ひとつの失点にもこだわらないといけないと感じている」と悔しさをにじませた。

 第10節終了時点で7勝1分2敗と好調のY.S.C.C.横浜は、今季初の横須賀開催にバサジィ大分を迎えた。序盤から攻勢に出るYS横浜は6分、大分のカウンターを奪い返し、伊藤玄が中央突破。左サイドを並走する北野聖夜がパスを受けてシュートを突き刺し、先制に成功した。その後はスコアが動かず1-0で第1ピリオドを折り返すと、第2ピリオドも拮抗した展開がつづく。青大祐のシュートがポストに嫌われるなど1点が遠い大分は残り3分を切り、パワープレーを開始。しかし、ファウルを犯しFKを与えると、YS横浜は代わって入った北野が自陣からのFKを大きく前に蹴り出し、ゴール前に張っていた小林拓夢が胸で落とし強烈なシュートでゴールネットを揺らした。リードを広げたYS横浜は最後まで集中した守備を見せ、2-0で完封勝利。暫定2位で1巡目の11試合を終えた。

2点目を挙げた横浜の小林拓夢と飛びつく伊藤玄 [写真]=SHOKO

 敗れた大分の狩野新監督は「強度やフットサルのいいところを横浜にすべて出された試合。それに対し自分たちが対応できなかったことが敗因だと思っている。横浜は素晴らしいチームだった」と試合を振り返った。野口芽斗主将も「上位との差が出た試合。自分たちは残留ではなく、上位での戦いを目指していかないといけない。こういった強度に耐えられるよう次の試合に向けて準備をしていきたい」と悔しさをのぞかせた。

 1巡目の11試合を終え、2巡目に向けては「これまでとは違う戦い方をしていかなくてはいけない。よりアグレッシブにゴールを取りに行く姿勢、オフェンシブなプレーを見せたい」と狩野監督。野口も「自分を中心に、監督が求めているアグレッシブさに対し、もっと練習から取り組んでいかなくてはいけない。全員が得点を取るチャンスがあるので、自分も含めた得点が少ない選手も得点に絡むようにプレーの質を上げていきたい。やはりゴールを取らなければ勝てないので」と展望を語った。

 完封勝利を収めたYS横浜の鳥丸太作監督は「前節、悔しい思いをしたが、難しい試合を勝ち切ることができ、選手たちのパフォーマンス、特に気持ちの面が充実していたのでそういったものが見られてうれしい」と試合を振り返った。暫定3位で1巡目を終えたことに対しては「横浜はまだ若いチーム。これまでの歴史や戦績を考えると、成長が目に見えて伝わってくるような1巡目で非常に満足している。僕は勝点ももちろん考えているが、選手には「目の前の試合で全力を出すことでしか結果は出ない」と伝えている。そういう思いでここまでの11試合すべてを戦えたので、2巡目でも成長を続けながら一戦、一戦を大事に戦っていきたい」と意気込みを語った。

 堤優太は「前節の敗戦後、最初の練習からいい雰囲気で練習ができた。そのすべてを出せたわけではないが、いい内容で終われてうれしい」と笑顔を見せ、「YS横浜に在籍して4年目になるが、この順位で1巡目を終えたのははじめての経験。ただ、まだ目指しているところには届いていない。相手も対策をしてくるので、2巡目ももっと成長できるように日々を無駄にせずがんばっていきたい」と意気込んだ。

 また、この試合では夏休みイベントの一環として、一組の親子が記者会見を見学。終了後には質問の時間が設けられた。サッカーを始めたばかりの息子の体づくりについて質問を受けた両名は「サッカーをして、何でもよく食べて、よく寝ることが一番」と口をそろえ、母親の「今はサッカーが楽しくて仕方がないようだ」との言葉に「それはすごくいいこと。今後も楽しんでプレーを続けてほしい」とエールを送った。

横須賀会場では記者会見見学のイベントが行われた [写真]=SHOKO

Fリーグ2023-2024ディビジョン1第11節>
ボルクバレット北九州 1-5 立川アスレティックFC
しながわシティ 4-2 バルドラール浦安
フウガドールすみだ 4-3 シュライカー大阪
名古屋オーシャンズ 7-2 湘南ベルマーレ
Y.S.C.C.横浜 2-0 バサジィ大分
※エスポラーダ北海道vsペスカドーラ町田は8月27日開催予定

By サッカーキング編集部

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