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白星遠い北海道 残留争いの可能性に指揮官「上位、消滅していない」/F1リーグ第12節

2023.08.19

キャプテン兼コーチとして北海道をけん引する鈴木裕太郎 [写真]=SHOKO

 8月10日から13日の4日間にわたり、Fリーグ2023-2024 ディビジョン1第12節が行われた。

 前節から中3日とタイトなスケジュールで今節を迎えたY.S.C.C.横浜は、ボルクバレット北九州と対戦。1試合平均4.3得点と高い攻撃力を誇るYS横浜だが、北九州のプレス強度に苦戦し、なかなかゴールを割ることができない。対する北九州も第2ピリオド序盤でYS横浜が退場者を出し数的優位となったが、このチャンスを生かすことができず2分間が経過。激しい攻防を繰り広げ、合わせて45本ものシュートを放ちながらもスコアレスドローで勝ち点を分ける結果となった。

 北九州の中嶋孝行監督は「好調のYS横浜とのアウェイでの一戦でどうやったら勝点を取ることができるかを考え、自分たちの持ち味である粘り強さ、守備を徹底した。相手も強く球際にくる守備が得意なので、できるだけボールを動かし、プレスを回避して相手のウィークサイドでの展開を狙った。その結果、自分たちのリズムも多く作れたと思う。ただ、課題になるのはあれだけチャンスを作りながらゴールが決まらないこと。フウガドールすみだ戦でも相手の4倍近いシュートを打ちながら敗戦した。中断明けには、点を取って有利に進めるような試合をしたいと思う」と試合を振り返った。

 安嶋健至主将は「1巡目では、第1ピリオドではいい試合ができても、第2ピリオドでのゲームの作り方に未熟さがあった。今日は第2ピリオドの入り方、セットプレーで失点をしないというふたつの課題に対して意志を統一して臨み、しっかりミッションを達成することができた。ただ、ゴールが取れていないことは課題。カウンターから危険なシーンも続いたが、0-0でクローズするという最低限の目標を達成した試合だった」と試合を振り返った。手ごたえを感じた部分を問われると「YS横浜のファーストセットは今のFリーグの中でもとても質が高く、特に堤選手をシャットアウトしなければ自由にプレーをされてしまう。今日は松川(網汰)を当てて、彼のアジリティ、守備能力で対応してくれた。監督の狙いどおりだったと思う。また、1巡目の前半は無失点に抑える守備を目指していたが、今は勝つためにボールを奪いにいく守備を目標としている。相手のポゼッションを下げることができたことには手ごたえを感じている」と答え、「ジョーやジュニーニョといった質の高い選手が(負傷で)不在の状況で、何で点を取るかといったらセットプレーやトランジション。自分たちのクワトロのセットもビッグチャンスというほどのチャンスは作れなかった。そういったところでもう少し点がほしい」と攻撃面での課題を語った。

 ここまで10戦で1勝1分8敗、暫定最下位のエスポラーダ北海道は、アウェイでフウガドールすみだと対戦した。開始わずか52秒で失点し、12分にも得点を奪われるが、14分には仁科佑太の左CKにダイレクトで合わせた小原風輝の15m超えのロングシュートがゴールネットを揺らす。さらに20分には堀米将太が同点弾。しかし、その堀米が直後に退場となる。数的不利の状況で栗本博生にゴールを許し、第1ピリオドを2-3で折り返した。第2ピリオドでは26分に失点しリードが広がると、反撃の糸口をつかめず3分半を残して室田祐希をGKにパワープレーを開始。しかし、得点を奪うことができずに時間が経過する。39分、自陣でのキックインから攻撃を組み立てたすみだの北村弘樹がダメ押しの追加点。残り1秒で鈴木裕太郎のアシストから水上玄太が1点を返すが、追撃及ばず3-5で試合を終えた。

 今季からチームを率いる北海道の嵯峨祐太監督は「満足のいく結果ではないが、選手たちは日常的に考え、ピッチ上でも今できることを最大限発揮してくれた。今シーズンは負けが多く、自信をなくしている部分もあると思うが、少しずつ良くなっているところや手ごたえを大事にしたい。私が突き詰められていない部分がこの結果につながっていると思うので、課題を振り返りながら練習を積み重ねていく」と試合を振り返った。

 コーチも兼任する鈴木主将は「長年、大事な局面で出場する選手や個で打開する選手など、中心を担う選手が変わらず、なかなか若い選手が突き抜けてこないが、キャプテンとして、コーチとしてどのような働きかけをしていきたいか」との問いに「個人的にも、若いからこそ思い切りの良さを出してほしいと課題に感じている。個で仕掛けられるような選手には“もっと自分らしくプレーをするように”と声をかけているが、室田のようなひとつ抜け出ている選手にどうしても頼りがちな部分があるので、そういった働きかけは続けていきたい」と答えた。

 また、これまでの成績を鑑み「2巡目以降の順位によっては残留争いの可能性もあるが、そういった危機感は上がってきているか」との問われると、嵯峨監督は「そういった意識は現時点では感じていない」ときっぱり。「当初の目標は(2巡目終了後の成績により振り分けられる)上位リーグに入ること。そして、優勝を目指すこと。現時点で上位に入る可能性が消滅したかというとそうではない。残留どうこうより、上位にいくために何をするべきかを考えているので、そういったメンタルではない。少なからず手ごたえも感じているので、ちょっとした細かなところを突き詰めればきちんと勝てるチームになるし、そうしていきたいと思っている」と展望を語った。

 10位のバサジィ大分は、勝点差1で9位のしながわシティと対戦。拮抗した展開の中、橋本澪良が先制点を奪うが、第1ピリオド終盤に2点を返され1-2で折り返す。しかし、第2ピリオドで再度リードを奪うと、パワープレー返しや相手のオウンゴールで追加点。4試合ぶりの勝利で暫定6位まで順位を上げている。

4試合ぶりの勝利で順位を上げた大分の選手たち [写真]=SHOKO

 第12節を終了したF1リーグは、一部の試合をのぞきおよそ3週間の中断期間に入る。

Fリーグ2023-2024 ディビジョン1第12節>
Y.S.C.C.横浜 0-0 ボルクバレット北九州
名古屋オーシャンズ 3-3 バルドラール浦安
フウガドールすみだ 5-3 エスポラーダ北海道
湘南ベルマーレ 0-1 シュライカー大阪
しながわシティ 2-5 バサジィ大分
ペスカドーラ町田 4-0 立川アスレティックFC

By サッカーキング編集部

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