ホームで快勝を収めた立川の選手たち [写真]=SHOKO
9月1日から3日にかけて、Fリーグ2023-2024ディビジョン1第13節が行われた。
好調のY.S.C.C.横浜をホームに迎えたフウガドールすみだは、開始3秒で清水誠也がファーストシュートを放ち、YS横浜ゴールに迫る。CKを得たすみだは、この流れから清水がゴール。開始わずか9秒で先制点を奪った。1点を追うYS横浜はカウンターや小林拓夢、歩夢の兄弟ホットラインから同点を目指すが、ゴールをこじ開けることができない。12分には負傷の影響でスタメンから外れていた安井嶺芽が途中出場するなどペースをつかもうとするが、得点には結びつかず1-0で第1ピリオドを終えた。
第2ピリオドでは、YS横浜のGK攻撃やエース堤優太のFKにすみだGK岸将太が好セーブを見せる。さらにYS横浜は26分に北野聖夜が、終盤にはGK矢澤大夢が負傷交代を余儀なくされ、5ファウルと厳しい状況に。最後まで集中した守備で立ち上がりの1点を守ったすみだが1-0で勝利。GK岸は、この試合で今季3度目の完封を記録した。
2日には、アリーナ立川立飛でFリーグと日本女子フットサルリーグとの共同開催が行われた。立川アスレティックFCレディースは、流経大メニーナ龍ケ崎と対戦。序盤から高い位置でプレスをかける立川は、2分、ボールを奪った黒本里紗がゴール右隅にシュートを突き刺し先制に成功。セットプレーから流経大の成田凛可に得点を許したが、藤田実桜のハットトリックなど得点を量産し7-1で快勝した。
今季から立川レディースを率いる小野直樹監督は「新しいことに取り組みながらみんなでやっているが、とにかく点が取れないことに課題を感じていた。アルコ神戸戦が終わってからの3週間は、ゴールに直結するプレーやハーフウェイライン辺りから前進してフィニッシュする局面をいかに作るかに注力した。前節も結果は出なかったが、諦めずに前を向いてくれたおかげで今日は自分たちがデザインした形からのゴールがたくさん生まれた。これから先の自信になるかどうかの試合になると思い臨んだが、そのとおりの試合ができ、選手たちの進化やがんばりに感謝している」と試合を振り返った。
敗れた流経大の奈須隆康監督は「(相手の)ホームの雰囲気をどう跳ね返していくかを選手に伝えてゲームに入ったが、先に失点してしまい流れを悪くしてしまったのがまずひとつの反省点。失点がかさむ中でも選手たちは顔を上げてゴールを取りにいく姿勢を見せてくれたので、次のゲームには必ずつながると思う」とコメントを残した。
レディースの勝利に後押しを受ける立川アスレティックFCは、湘南ベルマーレと対戦。第1ピリオドこそオウンゴールでの得点のみだったが、第2ピリオドでは開始48秒でキャプテンの上村充哉がFKを直接決め追加点。26分にはカウンターから湯浅拓斗がシュートを突き刺しリードを広げる。3点ビハインドの湘南は、負傷の影響でピッチから遠ざかっていたGKフィウーザが交代で出場。ハーフウェイラインを越え攻撃に参加するなど、まずは1点を狙うがなかなかゴールに結びつかない。29分に新井裕生にゴールを許すと、4点を追う湘南は9分半を残し靏谷春人をGKに置きパワープレーを開始。しかし、33分、39分と失点がかさむ。残り1分を切り堀内迪弥のゴールで一矢報いた湘南だったが、6-1で試合終了。ホームの立川がレディースにつづき勝利を収めた。
多くのマスコットが集まり、アリーナ前にビアガーデンが出現するなど集客にも力を入れ、女子Fリーグでは1010人、Fリーグでは2031人の観客を記録。立川の上村充哉主将は「2000人以上のお客さんが来てくれて盛り上がっていたので、チームとして進むべき方向は間違っていなかったと思う」と、安堵の表情を見せた。
By サッカーキング編集部
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