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得点ランク首位!浦安の本石「中断までに9連勝狙う」/Fリーグ2024-2025 ディビジョン1第3節

2024.06.19

3試合7得点と好調の本石猛裕(浦安) [写真]=SHOKO

 6月14日から16日の3日間にわたり、Fリーグ2024-2025 ディビジョン1第3節の6試合が行われた。

 湘南ベルマーレのホーム開幕戦には、金曜ナイターにもかかわらず1500人を超える観客が詰めかけ、フウガドールすみだを迎えた。試合は8分に高橋浩大のキックインにダイレクトで合わせた堀内迪弥のボレーで湘南が先制。1-0の状態が長くつづく中、第1ピリオド終盤にはこぼれ球に萩原真夏が詰め、2-0で第1ピリオドを折り返す。しかし、第2ピリオドでは攻め手に欠く湘南に対し、すみだが積極的にチャンスを作る。終盤にはすみだのパワープレーから諸江剣語、中田にゴールを許し、2-2の同点となった。すみだがパワープレーを続行する中、湘南ベンチも萩原がGKユニフォームを着用してパワープレーのスタンバイをするが、マイボールにすることができずに時間が経過する。残り11秒で得たパワープレーのチャンスからも得点を生むことができず、2-2で試合終了。勝点を分ける結果となった。

 前節では追いついての同点だったが、今節は追いつかれての同点となり、勝点を取りこぼした湘南。伊久間洋輔監督は「負けに等しい引き分け」と話し、「今シーズンは守備が肝だと話している中で、内容はよかったと思う。パワープレーのディフェンスのトレーニングも積んできたものの、すみだのパワープレーがとてもよかったのかな、と。さらに全員がパワーアップして、こういう試合を勝ち切れるようにしたい」と試合を振り返った。

2点を先行した湘南だったが試合は2-2のドロー [写真]=SHOKO

 主将の高橋広大は「前半は自分たちの時間が作れ、いい時間帯にゴールを決めて失点0で折り返す理想的な展開だった。パワープレーをされるまでは耐えた印象で、負けずに次の試合に向けての修正点を見つけられることはネガティブにはとらえていない。ただ、何度も勝点を落としていたら目指しているところにはたどりつけない。次は勝てるように準備をしていきたい」と悔しさをにじませた。

 第3節にして初めての勝ち点獲得となったすみだの岡山孝介監督は「チャンスの数でいえば我々のほうが多かったと思うので、率直に言って悔しい。それでも最後まで集中を切らさずに戦って勝ち点1をもぎ取ったので、そこはしっかりと評価していいきっかけにできるようにしたい」と試合を振り返り、諸江剣語主将も「0-2から追いついた展開を考えると価値ある勝ち点1だったが、すみだのほうがチャンスは多かったのでそこは改善していかないといけない」と言葉少なに語った。

 ホーム開幕戦にバサジィ大分を迎えたしながわシティは第1ピリオドこそ、東出脩椰の1得点にとどまったが、第2ピリオドでは勝負強さを見せセットプレーから2点を追加する。3点を追う大分は7分を残し、橋本澪良をGKにパワープレーを開始。しかし、しながわにパワープレー返しを浴び、最終スコア6-0で試合終了。しながわは開幕3連勝、大分は3連敗となった。

 前後半を通し、チャンスの数ではしながわを上回るも枠に飛ばないシュートも多く、得点に結びつかなかった大分。狩野新監督は「入りも悪く、決めきれないところで自分たちは今、葛藤している。前節もそうだがチャンスは多くあり、やっていることは間違っていないので、まずは攻撃的な部分を継続しながら次のゲームに臨みたい。何が足りていないかは個人、個人で明確になっているのでそこを追求していくだけ」と試合を振り返る。「3連敗で自信をなくす選手もいるかもしれないが、自分たちを信じてつづけるだけだと思っている。昨シーズンからの積み重ねを振り返りながら追求していきたい」と意気込みを語った。

 2007年のFリーグ開幕初年度から18シーズン、大分一筋。この日がFリーグ通算400試合出場の記念試合となった仁部屋和弘は「悔しい気持ちしかない」と話し、「最後の部分のクオリティは上げないといけないし、失点も課題はたくさんある。チームとしてクリアして積み重ねていきたいが、結果がどうであれ、僕たちのプロセスややるべきことは変わらない。結果がいい、悪いは別として、やるべきことを100%でやり尽くしたい」と試合を振り返った。

400試合出場を達成した大分の仁部屋和弘 [写真]=SHOKO

 2017-2018シーズンのリーグ最下位や2018年の活動休止、今年4月にフットサル日本代表に追加招集されて臨んだAFCフットサルアジアカップでの予選敗退など、さまざまな経験を経ながらたどり着いた400試合。今後、選手として歩んでいきたい道を問うと「先のことは正直考えていない。代表の件もそうだが、未来よりもその日、目の前のことを自分なりにすべて出し尽くした結果。常にチャレンジしていきたいし、毎日『やり切った』と思う日々を積み重ねていけば、どのような形でもポジティブな結果になると思っている。僕自身のスタイルとしては、変わらずそれだけを考えていきたい」と展望を語った。

 開幕3連勝を狙うバルドラール浦安は、ボルクバレット北九州をホームに迎えた。6分、左CKから長坂拓海が先制点を挙げるが、10分には北九州自陣のキックインから小原光稀と岡田大毅が連係し、岡田のループシュートがゴールネットを揺らす。しかし、追いつかれた浦安は12分、GKピレス・イゴールがゴール前に送ったボールに本石猛裕が頭で合わせて勝ち越すと、さらに14分にはロドリゴが35メートル近いシュートを決めて3-1。終盤にも本石が追加点を挙げ、4-1で第1ピリオドを折り返した。第2ピリオドもペースを握り、31分には本石がハットトリックを達成する。4点ビハインドの北九州が7分を残し、宮崎岳をGKにパワープレーを開始すると、パワープレー返しで2点を追加し、7-1で開幕3連勝を達成した。

 小宮山友祐監督の信頼も厚く、長い出場時間の中で4得点をマークした本石は、3試合7得点で得点ランキング単独トップ。「得点はラッキーな部分もあった」と謙遜しながらも「チームとして得点のバリエーションが増えた。最終的に僕がゴールを決めているが、その前の局面は練習から質を高めて取り組んでいる。取るべきところで取れているという実感はある」と話し、「優勝に向けて1試合も落とせないシーズンになる。ゲームを勝ち切る力をつけて、まずは中断前までの試合で9連勝したい」と意気込んだ。

 開幕3連敗となった北九州の中嶋孝行監督は「スコアの差はついたが、選手は果敢に主導権を取りにいこうとアクションをつづけた。浦安の個の質で決めるべきところを決められて差が出たが、けが人も多く厳しいチーム事情の中で選手が一体感を持って最後までゴールを目指したので、今後が楽しみ。パワープレーも含めチャンスはあったので、ゴールを決めて主導権を握れるチームになっていきたい」と試合を総括した。

 古巣との対戦で一矢報いた岡田大毅は、攻守にわたり気持ちのこもったプレーを見せた。「移籍して2年目だが、昨シーズンは浦安との3度の対戦でほとんどピッチに立つことができなかった。ただ、しっかりと耐えてプレシーズンでも覚悟を決めて臨んだ結果、今こうやって試合に出させてもらえるようになっている。この場所で浦安と対戦できるのは年に1回だけなので、どの試合よりも特別な気持ちを持ち、かなり意識をして準備をした。本石選手や長坂選手のような試合を決める選手にいかに得点されずに粘り強く戦えるかを意識していたが、しっかりと準備をすれば得点シーンのようなチャンスも訪れるんだと思った」と古巣との対戦への思い振り返る。

 パワープレーでもクロスバーに当たる惜しいシーンを作ったが「本当にちょっとしたワンタッチの差。あれを決めるか決めないか、そういった選手がいるかどうかでチームはかなり変わってくる。成長できるチャンスをもらっていると思うので、意識をしてつづけていきたい」と展望を語った。

Fリーグ2024-2025 ディビジョン1 第3節 結果
湘南ベルマーレ 2-2 フウガドールすみだ
しながわシティ 6-0 バサジィ大分
名古屋オーシャンズ 12-2 ヴォスクオーレ仙台
バルドラール浦安 7-1 ボルクバレット北九州
立川アスレティックFC 5-1 シュライカー大阪
ペスカドーラ町田 6-1 Y.S.C.C.横浜

By サッカーキング編集部

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