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ブラジルが6度目のフットサル王者に! 元名古屋FPラファ「日本でのキャリアは大きな財産」

2時間前

優勝したブラジル代表チーム [写真]=Getty Images

 6日に行われたFIFAフットサルワールドカップ ウズベキスタン2024決勝で、フットサルブラジル代表が2-1でフットサルアルゼンチン代表に勝利。3大会ぶり6度目の王座に輝いた。

 ブラジルボールでキックオフしたこの試合、序盤はブラジルがチャンスを作る。しかし、アルゼンチンもGKサルミエントが好セーブを見せるなど守備で抗戦する。試合が動いたのは6分、キックインの流れから左サイドを突破しようとしたレアンドロ・リノが倒され、ブラジルがFKを獲得。マルセニオのパスにファーサイドのフェラオが合わせ、ブラジルが先制に成功した。直後にはアルゼンチンがビッグチャンスを迎えるが、ブラジルGKウィリアンがファインセーブを見せる。その後、ペースがアルゼンチンに傾くと、ブラジルは早い段階でタイムアウトを取得し立て直しを図った。

 さらなる失点を避けたいアルゼンチンは、守備に人数をかけゴールを守る。しかし、13分にはマルセウが巧みなボールさばきを見せ左サイドのヴァレリオにボールを送ると、折り返しをラファ・サントスが押し込み、ブラジルがリードを広げた。

 2-0で迎えた第2ピリオド、アルゼンチンは立ち上がりから攻勢に出る。開始わずか32秒で右サイドからタボルダがシュートを放ち、ブラジルGKウィリアンが弾いたボールをさらに押し込もうとするが、ウィリアンも素早い反応を見せる。シュート数、枠内シュートでブラジルを上回り、ブラジルの6倍以上のCKを獲得しながらも1点が遠いアルゼンチンは、残り時間7分を切り、ガウナをGKに置きパワープレーを開始。果敢にゴールに迫ったが、ブラジルの集中した守備の前にゴールを奪うことができない。

 刻一刻と試合終了が迫る中、GKをロザに替えパワープレーをつづけるアルゼンチンは、GKウィリアンが弾いたボールをロザがすかさずダイレクトで突き刺し1点差に迫った。その後もアルゼンチンはパワープレーを続行。しかし、ボルートのシュートが至近距離でウィリアンにブロックされるなど追加点を挙げることができず、2-1で試合終了。ブラジルが自身の持つ最多優勝記録を更新し、6度目の王座に輝いた。

 ゴールデングローブ賞の受賞が発表されたとき、涙を流し感極まった表情を見せたブラジルのGKウィリアン。試合後の記者会見で「ここに来たときには、今日、私たちが成し遂げたことを想像することはできなかった。これが大きな勝利だということは分かっているが、それが何を意味するのか、言葉では表せない」とコメント。

 ブラジルを優勝に導いたマルコス・シャビエル監督は「過去2大会では決勝進出を逃し、今大会では王座に返り咲いた。ブラジルに何が起こっていたのか」と問われると「リトアニア(前回大会)では3位だったが、銅メダルでも価値がある。失敗だったとは思わないが、私たちはそこで2024年に向けた歩みを始めた。そして、3大会ぶりに決勝に進むことができ、世界での正しい場所を得ることができた。この勝利は、大会を通して公正に戦ったチームにふさわしいものだ」と答えた。

 2017-2018シーズンから3年にわたり、Fリーグの名古屋オーシャンズに所属したラファ・サントスも優勝を成し遂げたメンバーのひとり。決勝ゴールを挙げる活躍を見せたラファに、日本のファンへのメッセージを求めると「日本の友だちのみなさん、ありがとう。特に名古屋のみなさん、サクライサン、ガッツ、タブチ、マサ、ホシ、他のみんなも本当に、本当にありがとう。名古屋でプレーができたこと、みんなと知り合えたことは、かけがえのない経験だった。日本の文化に触れ、知ることができたことは、自分のキャリアの大きな財産になっている。生涯の宝物だ。みんなと一緒にチャンピオンになった」と満面の笑みを見せた。

 3位決定戦で7得点を挙げたフットサルウクライナ代表が大会3位。大会MVPにはディエゴ、ゴールデンブーツにマルセウ、ゴールデングローブにウィリアン(すべてブラジル)が、それぞれ輝いている。

【FIFAフットサルワールドカップ ウズベキスタン2024 決勝】
ブラジル代表 2-1 アルゼンチン代表

1-0 6分 フェラオ(ブラジル)
2-0 13分 ラファ・サントス(ブラジル)
2-1 38分 ロザ(アルゼンチン)

By サッカーキング編集部

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