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30回記念大会はしながわシティの優勝で幕/JFA第30回全日本フットサル選手権大会

2025.04.07

前身から数えて2度目の王座に輝いたしながわシティ [写真]=SHOKO

 3月22日、東京都・駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場でJFA第30回全日本フットサル選手権大会決勝、立川アスレティックFCvsしながわシティが行われ、しながわシティが王座に輝いた。しながわの前身、トルエーラ柏はFリーグ ディビジョン2所属だった2021年に優勝をしており、クラブとしては2度目、しながわシティとしては初めての優勝となった。

 試合は9分、新井裕生のアシストからカイオがゴールし、しながわが先制すると、11分には大澤将士が同点弾を挙げ第1ピリオドを1-1で折り返した。第2ピリオドでは同点の状況が長く続くが、29分にまたも新井のアシストからカイオが勝ち越し点を奪うと、1分足らずで平田ネト・アントニオ・マサノリのラストパスに笠篤史が飛び込み、しながわがリードを広げた。2点を追う立川は、6分を残し完山徹一をGKに置いたパワープレーを開始。前日の準決勝でも得点を重ねた得意の戦術だったが、カイオにハットトリックとなるパワープレー返しを許してしまう。その後、酒井遼太郎のアシストから上村充哉が1点を返すも、終盤に平田にゴールを許し、5-2でしながわが勝利した、

 しながわを初優勝に導いた比嘉リカルド監督は、今シーズン監督に就任すると、補強の効果も相まって第11節まで無敗と大躍進を見せた。最終節まで優勝争いを演じるが、結果はリーグ3位。翌週から全日本選手権が始まる変則的なスケジュールの中で優勝を手にし「1シーズンをかけて戦って、3位になってしまったところでリセットをするのは難しかった。だから、選手のみなさんには感謝している」と比嘉監督。しながわシティに新たな歴史を刻んだ感想を問うと「うれしいですね。本当にうれしい。優勝することは特別な経験。去年まで立川アスレティックFCの監督をやって、4年間で3回決勝まで来て(立川としながわで)2回優勝しているのは特別な気持ち」と笑顔を見せる。しかし、すでに気持ちは来シーズンに向かっており「今シーズン、リーグ戦で名古屋の連覇を止めることはできたが、来シーズンも優勝争いをできるようにやっていきたい。そのためにもこのタイトルは大きい。どれだけ強くても、うまくても、特別な気持ちを持っていなければ優勝は難しい。だから、他のチームをリスペクトしながら毎回優勝できるようなチームを作っていきたい」と力強く語った。

 大会MVPに輝いたカイオは「しながわとして初めての決勝でタイトルをつかめ、最高にうれしい。絶対に優勝できると思っていたリーグ戦の悔しさも残っていたが、選手権で何とか借りを返すことができた。MVPは一人のものではなく、チームメートのおかげ。日々の練習を一緒にがんばっているメンバー、スタッフと力を合わせてこういった個人賞がもらえたので、彼らに捧げたい」と笑顔を見せる。リーグ戦の悔しさや来シーズンのそれぞれの進退など、難しいメンタルを持ちながらもチームはひとつにまとまり、優勝を目指した。そのポイントを問うと「監督の部分が大きい。日々の練習で安定しないときも『きちんと(優勝を)意識しろ』と、毎日あきらめずに引っ張ってくれた。監督にとても感謝しているし、それを選手たちが聞き入れたことも大きかった」と話す。2023年7月にしながわに加入し、1年8ヶ月でFリーグベスト5、全日本選手権MVPと輝かしい功績を収めたが、目指すのはあくまでもリーグ優勝だ。「10年後に『あの年のベスト5は誰だったか』と聞かれてもほとんどの人はすぐに正確な答えを出せない。でも『しながわが優勝した』という記憶は10年後も、20年後も残る。来シーズンもチャレンジし、全力でがんばりたい」と意気込みを語った。

 キャプテンのサカイ・ダニエル・ユウジは、ピッチ内外でキャプテンシーを発揮しチームをけん引した。負傷で離脱した時期もあったが、復帰後の試合ではチームメートから「ベンチにいてくれるだけでチームが変わる」と声を上がるほど信頼が厚い。優勝の感想を問うと、うれしさを語るだけでなく「退団する選手たちに対しても優勝という形で終えられてすごくうれしい」とチームメート思いの一面を見せた。キャプテンとしてチーム全体に声をかけることを意識していると話すサカイは、柏時代から共に戦ってきた白方秀和に表彰式でキャプテンマークを巻いた。「シラ(白方)とブッフォン(岩永汰紀)とクマ(熊谷利紀)は柏時代から戦ってきた仲間。シラがけがをしたときからキャプテンマークを渡すことは決めていた」とサカイ。今年で40歳となるが、シュートの威力は衰えず年々存在感を増すベテランは、来季の活躍も期待できそうだ。

サカイ主将からキャプテンマークを渡された白方秀和 [写真]=SHOKO

 そのサカイからキャプテンマークを渡された白方は、けがに苦しみ6月の第4節以来、ピッチに立つことなくシーズンを終えた。今シーズン限りでの退団も発表されているが、柏時代の優勝を知る数少ない選手の一人として「関わり方がまったく違うが、やっぱり優勝すると本当に素直にうれしい。がんばってきた選手たちが報われたというか。比嘉監督は厳しいけど、その中でがんばって、日々成長してたくましくなって、本当にみんなに尊敬の気持ちしかない」と笑顔を見せる。サカイの粋な計らいについて問うと涙を見せ「柏から一緒にやってきたので、あの心遣いはすごくうれしかった。でも、一緒に試合で喜びたかったな、とも思う」と、言葉を詰まらせ悔しさをにじませたが「今シーズンは4試合しか出ていないけど、こうやって気にかけてくれるのは、やっぱりいいチーム」と最後までチームメートへの感謝を口にした。

JFA 第30回全日本フットサル選手権大会 結果】
優勝:しながわシティ
準優勝:立川アスレティックFC
MVP:カイオ(しながわシティ)
フェアプレー賞:名古屋オーシャンズ

By サッカーキング編集部

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