20年ぶりの来日でFリーグデビューを果たした名古屋のダニエル [写真]=SHOKO
12月21日に立川市泉市民体育館で行われたFリーグ2024-2025 ディビジョン1 第19節、立川アスレティックFCvs名古屋オーシャンズ。この試合でひときわ注目を集めた選手がいる。12月8日にコリンチャンスから名古屋への加入が発表されたシライシ・ロレンベルグ・アルバカーキ・ダニエル(登録名:ダニエル)だ。
ダニエルはサンパウロ出身の38歳。約20年前に名古屋オーシャンズの前身であるBANFF FUTSAL CLUBでプレーした経歴を持ち、サンパウロやコリンチャンスの他、スペインのモビスター・インテルやバルセロナでも活躍した世界トップクラスの選手だ。20年の時を経て日本に戻ってきたダニエルのデビュー戦に、フットサルファンのみならず現役選手や指導者も熱視線を送った。
そのダニエルはスターティングメンバーとしてFリーグデビューを果たすと、開始1分、ルーズボールを拾いアンドレシートにパスを送る。これを受けたアンドレシートがペナルティーエリアに走りこんだ甲斐稜人にパスを出し、甲斐が落ち着いてゴールを決め先制に成功した。
しかし、3点リードで迎えた終盤に立川のパワープレーから立て続けに3点を失い4-4で試合終了。これまで絶対王者の名をほしいままにしてきた名古屋が苦戦する今シーズン、強力な助っ人として迎えたデビュー戦を勝利で飾ることはできなかった。
試合後に20年ぶりに日本でプレーをした感想を聞くと「自分が日本にいたときはまだFリーグは開幕していなかったが、競争率の高いリーグになったと思う。この試合も4-1の状態から相手がクオリティを出して、同点で終えた。それもリーグの競争力の高さの表れだと感じた」とダニエル。
デビュー戦での自身の評価は「タイトルを取るためには、もっともっと質を出していく必要がある」。「合流して2週間だが、それでもいい状態で質の高さを見せないといけないし、クラブを象徴する選手にならないといけない。1試合目で足りない部分はあったが、自分はまだここからだと思っているのでこれから高めていきたい」と、手ごたえものぞかせた。
次節は年内最後のホームゲームで、首位のバルドラール浦安と対戦する。「そういう試合を戦うために自分は来日した。勝ち点3を取る以外にない。今日もそうだったが、より強くその気持ちを出していきたい」と意気込みを語った。
By サッカーキング編集部
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